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骨折の後遺症はとても深刻で命に関わるケースも!後遺症の種類

2017.02.21
分類:医療保険

骨折をしたら、ギプスで固定して安静にしていたら自然に元に戻ると考えている人も多いのではないでしょうか?しかし、正しい治療を施さずに深刻な後遺症に悩まされている人はたくさんいるのです。
後遺症について、どのようなものがあるのかみてみましょう。

 

【骨の壊死】


骨折の後遺症として、骨が壊死してしまう場合があります。骨の壊死は、血行が遮断された骨折片が壊死してしまう状態を言います。骨の壊死によって偽関節や運動機能障害や、慢性炎症などの原因にもなり重い後遺症を発症するケースもあります。
偽関節とは、あたかもそこに関節が存在するかのような動きをする事です。偽関節は血行が遮断された状態であったり、整備が不十分であったため骨が壊死してしまい骨折の癒合が停止した場合に起こります。

 

【骨の変形治癒】


骨の変形治癒とは、ずれてしまった骨を正しい位置に矯正しなかったり、矯正した骨をしっかりと固定しなかった為骨が曲がったままくっついてしまった症状を言います。
この変形治癒の主な原因は、治療途中に患者が患部を動かした為に起こります。整復が難しい骨折や、癒合していない骨は変形治癒を起こしやすい為注意が必要です。
変形治癒は、見た目だけの問題ではなく血管や神経を圧迫する為、正常な機能を失う危険もあります。
また、骨のずれによって生じる仮骨は過剰に突出して関節を正常に動かせなくなったり、慢性的な痛みが出る辛い後遺症の一つです。

 

【最悪の場合死に至る事も】


骨折した場所の骨の断片が肺や心臓を損傷してしまうケースもあります。また脊椎の場合、脊髄を損傷する危険もあり、頸椎の場合は命を落とす事もあります。
骨髄や骨盤の場合でも、出血性ショックが原因となり死に至るケースもあります。
高齢者が、骨折した場合はそのまま寝たきりになったり、認知症を発症してしまう事もありますので注意が必要です。

 

【まとめ】


このように骨折には、様々な後遺症があります。骨折をしたら、状態によっては数週間家で安静にしておかなければいけなかったり、入院生活を強いられる事もあり退屈な日々を過ごす事になるでしょう。
しかし、この時にしっかりと正しい治療を行わないと後に自分が後遺症で苦しむ事になるのです。
骨折をした時は、少し良くなったからと言って無理をしたり、動き回ったりせずに安静にしておくことが何よりの治療になるのです。