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骨折固定手術後にボルトを抜く時は医療保険から給付金はでる?

2017.03.09
分類:医療保険

骨折をして固定手術した後に抜釘手術をする場合、公的医療保険を使う事はできませんので入院費用や手術費用などは全て自己負担する事になります。
もし、民間の医療保険に加入していた場合、手術給付金を受け取る事はできるのでしょうか?

 

【複数の手術を受けた場合】


民間の医療保険では、保障内容によっては一入院給付定義というものがあります。このような医療保険の定義から、関連する複数の種類の手術を同時に受けた場合はいずれか一つのものだけが給付の対象とみなされます。
骨折をして固定手術を受けた場合、固定用のインプラントを埋める時には、給付を受ける事ができますがボルトを抜く時には給付を受ける事ができません。
さらに、固定手術をする時に抜釘手術をする事を前提としている場合もある事から関連性があると考えられています。
このような場合は、両方の手術に関連性がある為、どちらか一方にみが給付金の対象になるのです。

 

【1入院限度日数】


上記のような場合、手術給付金は出ませんが抜釘術の為の入院給付金は骨折手術からの期間と加入している保険の種類によって給付される場合がありますので保険会社に問い合わせをしてみましょう。
医療保険には「1入院限度日数」というものがあります。1回の入院につき40日分までの入院給付金が貰えるものや、長いものでは760日間の限度日数など様々です。
現在の医療保険では、40・60・120・360・730日までの入院給付金を受け取るものがあります。
もしも、入院期間が200日だった場合入院限度日数180日のものに加入していた場合は残りの20日分だけ自分で支払えば済みます。

 

【実際の入院日数は?】


それでは、実際の入院期間はどれくらいになっているのか見てみましょう。入院期間の割合を見てみると、全体の約59%程度が2か月未満になっています。次に多いのが、3か月~1年未満が15%になっています。
多くの場合、60日程度あればほとんどの病気をカバ―することができる為、これくらいのものに加入していれば安心です。
抜釘手術は、固定手術後早期であった場合1泊2日、2泊3日、長い人でも1週間程度の入院で済むと言われます。

 

【まとめ】


公的医療保険では対象にならない抜釘手術ですが、民間の医療保険に加入していた場合は入院給付金が給付されます。
医療保険を選ぶ時には、抜釘手術のみではなく、どのような病気にも適用できるように必要な入院限度日数を設けた医療保険を選ぶようにしましょう。