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骨折後に行う療法で重要な事とは?リハビリはいつから開始する

2017.03.16
分類:医療保険

骨折をすると、治療の為に長期間ギプスなどで固定をする事があります。しかし、固定している期間が長くなるほどリハビリにかかる期間も長くなり、筋肉も衰えてしまいます。
骨折後に行う正しい療法についてみてみましょう。

 

【骨折後の療法の正しい捉え方】


骨折をして長期間固定をしていると筋肉が衰え固定している事で関節部を動かす事が出来ない為段々硬直していきます。
骨折後に行うリハビリの本来の目的は、リハビリによって骨を強くする事ではなく、治療によって衰えた筋肉や固まってしまった関節部分を元の状態に戻す事にあるのです。
また、骨折の治療中にリハビリを開始する事に抵抗がある人もいるでしょう。しかし、これは骨折した部分を無理に動かしてリハビリをするのではなく、骨折で動かせなくなった関節部のリハビリや、周辺筋肉を動かす為に行います。
このように治療中であっても、リハビリをして患部ではない部分を動かしておくことで筋肉の衰えや、関節の硬直を防ぐことが出来る事を理解していおきましょう。

 

【リハビリの開始時期】


では、治療中のリハビリはいつ頃から開始してもよいのでしょうか?
骨折後に、骨がある程度までくっつくまでの期間を固定期間と言います。これは年齢や状態によって変わってきますがおよそ1~2カ月程度かかります。その後固定を外して、硬くなった関節部や周辺の筋肉をほぐしていくのが最初のリハビリになります。
この期間を可動域訓練期間と言います。可動域訓練期間順調であれば1~2か月程度で完了します。
ただし、リハビリは医師や看護師、理学療法士の指導のもと正しい方法で行っていくようにしましょう。

 

【ギプス固定中と固定を外した時のリハビリ】


腕や足を骨折した場合、固定中でもベッドの上で行える範囲で指などのリハビリを行います。手や指のグーパー運動や、足首の曲げ伸ばしなどが一般的な療法でしょう。
骨折した部位は、炎症による腫れや、むくみが出やすいので手や指を動かすだけでも腕全体や足の血行がよくなり骨折の症状を緩和してくれます。
ギプスを外してからは、骨の修復具合をレントゲンなどで確認しながら少しずつ負荷をかけていきリハビリをしていきます。

 

【まとめ】


仮骨の状態では、無理なリハビリをすると再骨折する可能性がありますので医師の指示に従い理学療法士の指導通りに行っていくようにしましょう。
骨折のリハビリは回復の様子を見ながら段階的に進めていく事が重要になります。
無理のない範囲で焦らずに行っていきましょう。