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医療保険の入院限度日数は何日あれば安心?実際の入院日数から検証

2017.10.10
分類:医療保険

医療保険には1入院というものがあり1回の入院に際し入院してから退院するまでの期間を指します。
この1入院限度日数は何日あれば安心なのでしょうか?実際の入院日数からどれくらい必要になるのかみてみましょう。

 

【医療保険の1入院何日まで保障される】


医療保険には、多くの種類があり1入院で保障される日数も様々なものがあります。例えば、1入院30日、60日、120日などの短期間を保障するものから、360日、720日などの長期間保障されるものなどがあります。
また最も加入者が多いのは、1入院60日のものです。この場合入院してから、退院するまでの期間が60日までは保険で保障されますが61日を超えた部分からは保障されませんので注意しましょう。
当然、1入院期間が短いほど被保険者の保険料負担は少なくなり、1入院期間が長いほど保険料は高くなります。
無駄な保険料を払わない為にも、どれくらいの保障が必要なのか実際の入院日数からみてみましょう。

 

【実際の入院日数の構成割合】


実際に病気や怪我をして病院等に入院した人の入院期間はどれくらいなのか構成割合をみてみましょう。
入院日数2か月未満が最も多く、全体の59%となっています。また病院を退院した人の統計をみても、9割以上の人が2か月以内に退院をしていることがわかります。
これらから言えることは、医療保険の1入院日数は脳血管疾患や、うつ病などの気分障害など限られた疾患を除き、60日あれば大半の場合対応できるということです。

 

【60日では不安な場合の対策】


しかし、親しい身内にがんや脳疾患などを患った人がいる場合などは、どうしても60日では不安に感じる人もいるでしょう。
このような場合には、2つの医療保険に加入するなどして保障を増やしたり、七大生活習慣病や三大疾病などの特約を付加して保険の保障範囲を広げるなどの対策が有効でしょう。
七大生活習慣病とは、がん、糖尿病、心疾患、肝硬変、高血圧性疾患、脳血管疾患、慢性腎不全などを言い、これらの生活習慣病で入院した場合1入院限度日数が120日に拡大される医療保険のことです。
上記のような生活習慣病は入院日数が長くなりがちですが、これらの特約を付加しておくことで安心して治療を受けることができます。

 

【まとめ】


医療保険に必要な1入院限度日数は多くの場合60日程度あれば充分でしょう。しかし、それでは不安な場合は、特約を付加したり2つの医療保険を組み合わせるなどの対策を行うと、万が一の時にも安心です。