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医療保険に加入する際の基本!被保険者と契約者の違いは?

2018.01.12
分類:医療保険

病気や怪我をした場合の備えとして、民間の医療保険に加入する場合、必ず必要になるのが契約者、被保険者、受取人です。
中でも聞き慣れないのが被保険者という言葉ではないでしょうか?契約前に医療保険の被保険者や、契約者等についてもう一度確認しておきましょう。

 

【被保険者と契約者の違い】


医療保険の被保険者とは、契約者と混同されやすいので注意しましょう。被保険者は、医療保険に加入する上で、保険金給付の対象になる人のことを言います。
これに対して、契約者は加入した保険でさまざまな義務を負う人のことを言います。保険契約においては、実際に保険料の支払いをしている人のことを契約者と言いますので、間違えないようにしましょう。
また、保険料の支払い以外にも転居などで住所が変わった場合、保険会社に連絡をする義務があったり、保険契約全般の手続きを行う人を言います。年末調整などで保険料控除を受けることができるのも契約者です。

 

【保険金受取人とは】


保険金受取人は、保険の対象者である被保険者に何かあった場合に保険会社から保険金を受け取ることができる人のことを言います。医療保険の場合は特に、保険金受取人によって、保険金にかかる税金が変わってきますので、注意が必要です。
医療保険では、被保険者と受取人が相違する場合税金が掛かりますので、一般的には同一となる契約が主流です。
これは被保険者と受取人が同一の場合、被保険者の身体の障害に起因する入院給付金や手術給付金などが非課税になるからです。

 

【被保険者になれる条件】


医療保険の被保険者になるには、下記のようないくつかの条件があります。
・医療保険には健康上の告知義務があるため、保険会社の審査を通過した人
・保険の契約において、被保険者直筆での署名が必要
・契約者や受取人と全く関係のない人は被保険者にはなれない
(犯罪防止のため、契約者や受取人から見て第二親等まで認められている)
被保険者は、どのような場合であっても変更することはできません。被保険者の変更をしたいと思う場合は、一旦解約をして新たに医療保険に加入し直す必要があるので契約する場合は、慎重に行いましょう。

 

【まとめ】


医療保険の被保険者は、契約者と混同されやすいのですが、意味や役割は全く違います。医療保険に加入する場合は、税金が掛からない様に被保険者と受取人を同一にすることが大切です。
また被保険者は、契約の途中で変更することが出来ませんので慎重に決めましょう。