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高齢者は特に要注意!骨折が治る過程と完治するまでの期間!

2018.02.19
分類:医療保険

骨折は、老若男女問わずふとした時に起こってしまう疾患です。
しかし、一度骨折をしてしまうと完治するまでに多くの期間を費やし、その間は仕事や学業にも支障をきたすことがあります。
骨折が治る過程と完治するまでの期間を詳しくみてみましょう。

 

【骨折した場合の治癒期間と注意点】


骨折して整形外科などを訪れた際に、全治数週間と言われることが多いと思います。
この時に医師は患者の年齢や、既往症、体力、生活習慣、骨折した部位、損傷の具合、合併症などを総合的に見て判断をします。
特に、子供と高齢者では治癒するまでの過程に大きな差があります。
年齢が若いと、骨折してもすぐに骨が引っ付くと言われていますが、高齢者が転倒して骨折した場合などはそのまま寝たきりになったり、痴ほう症を発症するケースが多いので注意しましょう。

 

【骨折の治癒過程】


骨折には一時骨折治癒と、二次骨折治癒があります。
それぞれの治癒過程をみてみましょう。

・一時骨折治癒
仮骨を形成せずに骨折部が治癒する治癒形式で、両骨折端が正しく整復され転移がなく強固に固定された時に生じる。

・二次骨折治癒
仮骨を形成して癒合する治癒形式です。
骨折部にできた血腫内に肉芽が形成され、やがて連結され局所が再形成される。
一般的には二次骨折治癒が多いと言われています。
治癒過程の治癒過程の目安として下記のようなものがあります。
・骨折血腫期 8~10日
・初期仮骨形成期 10~25日
・骨芽細胞増殖期 20~60日
・硬化期 50~6か月
・改変期4~12か月

 

【高齢者の骨折には要注意!】


高齢者は家の中のちょっとした段差や、電気コード、じゅうたん、スリッパなどで転倒して骨折してしまうケースが多くあります。
これは、加齢とともに筋力が低下し歩く時に足が上がりにくくなり転倒しやすくなることに加え骨がもろくなっているからです。
高齢者に多い骨折部分は太ももの付け根や手首、背中などですが、中でも太ももの付け根を骨折すると、歩くことができなくなり、そのまま寝たきりや要介護状態になるため注意が必要です。

 

【骨折しないためには】


骨の密度が低下すると、骨密度が低くなり骨粗しょう症になります。骨粗しょう症は男性よりも女性が多く閉経をきっかけに骨密度が急速に減少するため女性の方は特に注意しましょう。
また、骨折をしないために日頃からカルシウムを多く含む食品や、ビタミンD、ビタミンKを多く含む食品を摂取するように心がけましょう。
更に、ビタミンDは日光を浴びることで体内でも作られるため適度な日光浴をしたり、ウオーキングや無理のない筋力トレーニングも骨折のリスクを軽減するためにはおすすめです。