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骨折を甘く見てはいけない!骨折後の筋力低下は寝たきりの原因になる!

2018.04.20
分類:医療保険

骨折は、ちょっとした段差でつまずいたり、物に引っかかって転んだはずみで起こる私達の身近な外傷です。特に高齢者が骨折をして長期間体を動かせない場合そのまま寝たきりになったり、認知症を発症するリスクもありますので注意が必要です。

 

【骨折で筋力は低下する?】


骨折によってその箇所が筋損傷を受けるため、筋力は以前よりも低下します。筋損傷を受けた体は、筋肉として働ける部分が減ってしまうため一時的に筋力が低下してしまうのです。
ギプスなどで固定していた場合は、骨折部位を長期間動かせなくなり固定を外すころには骨折部周辺の筋肉が減り、萎縮が起こることから固定部分が細くなってしまう患者も多くいます。
このようなことを回避するためにも、ギプス固定中でも骨折部の安静を保ちながらそれ以外の部分は早期にリハビリを開始するようにしましょう。早期にリハビリを開始することで血行もよくなり、骨の癒合も促されます。高齢者の場合は特に早くからリハビリを開始することをおすすめします。

 

【なるべく体が動かせるうちにリハビリをする】


筋力の低下から、寝たきりになったり認知症になるのを防ぐためには、骨折しないように日ごろから気を付けることは勿論ですが、足が上がらずにつまずきやすくなるのを防ぐために日ごろから運動をして筋力を維持すること、少しの距離でも楽をせず歩く習慣を付けることも大切です。
特に高齢者は自分で意識して体を動かすようにしないと、動けない状態が習慣化してしまい体を動かすことが億劫になったり、出かけたくなくなりうつ病や認知症を発症する人も少なくありません。
骨折の状態を配慮し、無理のない範囲でリハビリをすること、車いすなどを使用している場合はその機会をできるだけ減らすことなどが認知症や寝たきりを防ぐうえで重要になってきます。

 

【筋力の低下を防ぐには】


骨折をして筋力の低下を防ぐには、早期のリハビリや日頃から運動をして筋力を維持することなどがありますがそれ以外にもあります。
それは、食事です。特に閉経後の女性は急激に骨密度が低下し同年齢の男性に比べ要介護に陥る可能性が1.5倍にもなっているため日々の小さな積み重ねが自身の老後に非常に大きな影響を与えることが分かります。
骨密度を低下させない栄養素として、カルシウム、ビタミンD、タンパク質などがあります。カルシウムを多く含むものは、牛乳、乳製品、小魚、大豆などで、ビタミンDを多く含む食品は魚類、きのこ類などがあります。またタンパク質を多く含む食品として、肉、魚、卵、豆、乳製品などがあります。

 

【まとめ】


骨折をすると、筋力が低下し高齢者は最悪の場合寝たきりになったり、認知症を発症するリスクもあります。骨折予防のためには日頃からの運動に加え、食生活にも配慮しながら、骨密度の低下を予防することも大切です。