民間医療保険の使い方~保険金給付までの流れ~
【はじめに】
医療保険には民間の保険会社が運営しているものと市区町村などが運営している公的医療保険に分けることができます。
今回民間の医療保険を利用するにあたって注意しておきたい点、民間医療保険の使い方などについて紹介していきたいと思います。
【医療保険の給付金請求方法】
医療保険の給付金を請求する方法は以下の5つのステップを踏みます。
1. 入院・手術に至った旨を保険会社に伝え、所定の書類を送付してもらう
2. 届いた書類の中にある診断書を医師に作成してもらう
3. 診断書、給付金の受け取りに必要な書類を揃え保険会社に送付する
4. 送付された書類をもとに審査が行われる
5. 保険金の給付
2. の診断書の作成については4000円から5000円ほどの実費がかかりますので注意しておきましょう。
また、3. についての必要書類には診断書の他に「保険証券」「入院給付金請求書」などがあります。
※入院給付金は入院中でも請求できるものですので覚えておきましょう。
それから万が一、請求を忘れてしまって月日が流れてしまったとしても3年以内なら給付金の請求ができ給付金が支払われます。
【簡易請求について】
医療保険の簡易請求とは医師の診断書を必要としない請求のことを言います。
この場合「退院後の請求に限られること」、「手術給付金を伴わない入院であること」などの条件がありますので、加入している保険会社さんなどに問い合わせてみることをお勧めいたします。
【給付金の入金があるまでの費用は自腹なのか】
給付金の請求をしてから実際に給付されるまでには約1週間ほどかかります。
もしこの間に入院費などの支払いがある場合には病院の窓口で、一旦自腹で支払うことになります。
ですので「医療保険に入っているから大丈夫」と簡単に考えず、入院代などの費用を賄えるように予めある程度の金額を準備しておきましょう。
また医療費が高額になることが最初から分かっている場合には「高額療養費限度額認定証」を発行して1カ月の窓口での支払いを8万円程度に抑えることも可能です。
【まとめ】
最後になりましたが、民間の医療保険に加入する際には「告知義務」と言って持病などを予め申告する必要がでてきます。この告知義務を怠った場合には「告知義務違反」と言って給付金が支払われない場合もあるので注意しなければなりません。
所定の手続きを不備なく進め、効果的な医療保険の使い方をしていただきたいと思います。
ありがとうございました。