経営者・従業員向け保険情報ラボManagement and Employees Information Lab

知っておこう!医療保険が下りないケース

2018.11.02
分類:医療保険
【はじめに】 病気やケガで入院、手術をしたので保険金を請求したはずなのに、保険会社から支払いできないと言われてしまった。出し渋りや不払いじゃないかと憤るのは分かりますが、もしかしたらその保険金はもともと下りないものかもしれません。支払事由に該当するかどうか判断が難しいものもありますが、パンフレット等に明記してあるのに加入者が理解していないだけのケースも多いです。 今回は、医療保険が下りないケースについてお話していこうと思います。

【日帰り入院のはずが通院だった】

日帰り入院保障といって、入院日と退院日が同じ日の入院を保障する保険があります。ホームページやパンフレットで、保障は日帰り入院からなどと宣伝されているのをよく見かけますが、実は給付対象は入院基本料という診療報酬が算定される場合に限られます。 つまり、入院用のベッドを使い、検査や手術を受けたうえでその日のうちに退院する場合であり、外来用のベッドを使用し点滴や人工透析を受けても給付金を受け取ることはできません。 また、たとえ手術を受けたとしても、医師から入院の必要なしと判断された場合は通院になることを覚えておいてください。 ちなみに、日帰りで受けられる手術の一例として、白内障手術や陥入爪手術、鼻骨骨折・頬骨弓骨折があげられます。

【入院を伴わない通院】

入院治療から通院や在宅治療にシフトしてきている現在、通院にかかる負担を軽減する通院給付金特約は魅力的な保障です。ですが、入院を伴わない通院は保障の対象外という事がほとんどです。さらに、「入院開始日の前日から60日以内」「退院日の翌日より120日以内」等と期限を限定していることも注意が必要です。通院保障がある事は心強いですが、今のところ特約で付帯するのが一般的なので、特約料を追加してまで備える必要があるか、通院した時にもらえる額は多いのか等、しっかり考えて追加しましょう。

【まとめ】

いかがでしたでしょうか?今回は、医療保険が下りないケースについてまとめてみました。パンフレットや契約書を読み込むのはとても大変ですが、知らないと損をするのは契約者です。自分で調べるか、分からない部分は担当者に聞くなど、給付金が下りるケースについてはもちろん、下りないケースも確認しておいたほうがいいでしょう。一見よさそうな内容でも、実はあまりよくない保障も意外とたくさんあります。いろいろな保険会社の補償内容を見比べて、自分にあったものを選択しましょう。