医療保険…第3分野って?
皆さんも何かの医療保険に加入していると思います。
ところで、医療保険について「第3分野」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。実は、保険はいくつかの分野に分かれます。今回は医療保険の第3分野について説明したいと思います。
【保険の3つの分野】
保険は、3つの分野に分かれています。
◎第1分野
人の生命に関する分野で、「終身保険」「養老保険」「死亡保険」などがあり、その人が生存していること・または死亡したことを原因に保険金を支払います。
◎第2分野
「物」を主に保障する分野です。「自動車保険」「火災保険」「地震保険」「傷害保険」などがそれに該当します。
◎第3分野
生活の保障をする分野です。「医療保険」「介護保険」「ガン保険」「所得補償保険」などがそれに該当します。
【第3分野~生活の安心を守る医療保険】
人の死亡が保障される内容を含むので、いっけん第1分野のように見えますが医療保険は「病気やケガを原因としている」ものの保障となります。その原因の「入院」「手術」「死亡」といった結果に保険金が出て、人が今までと同じように生活ができるようにカバーするものとなります。
医療保険では次のようなことが保障されます。
・手術に一時金が支払われる
・入院に一日単位で保険金が支払われる
また、
・特定の病気(ガン・成人病など)を診断されたとき保険金が支払われる
・先進医療で高額な金額が必要な場合の保障
などもあります。
この第3分野である医療保険は、第1分野である介護保険・死亡保険などに加えてさらに加入することができるので将来の生活の心配を減らすことができるのです。
【実はつい最近からの保険だった!】
実に20世紀までは第3分野の保険というのは、外国の保険会社しか扱うことができませんでした。1996年の規制緩和を目的とした新保険法が施行され生命保険業、損害保険業の相互参入ができるようになりました。そして2001年、外資独占の措置は撤廃されます。
2001年の7月以降に日本国内の全ての生保、損保会社は第3分野の保険市場の参入ができるようになり、今日の医療保険の自由競争が盛んになるに至ったのです。
そういえば…保険のCMが多くなったのも最近のような気がしますね。
【まとめ】
第3分野の保険が日本国内で解禁されたことにより、第1、第2分野と合わせた手厚い保障が受けられるようになりました。
しかし、あまり考えずにあれもこれもと保険に入ってしまうと内容が重複したり、本来必要のない保険のためにお金を払うことになってしまいます。
生活の安心は誰もが求めるところではありますが、自分や家族のライフスタイルに合った保険を賢く選ぶことが大切になりますね。