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民間の医療保険で保障内容が重複しても大丈夫?

2019.01.27
分類:医療保険
【はじめに】 民間の医療保険に重複して加入している人にとって契約通りの給付金が下りるかどうかは気になるところです。 今回、医療保険に複数加入するときに考えられるメリット・デメリットなどについて紹介します。

【2つのメリット】

まずメリットについてですが、ここで紹介する内容は以下の2つです。 ・複数の医療保険のいいとこ取りができる 長期入院の保障が厚い医療保険と短期入院に強い医療保険があったときに、例えば比較的割安な保険料だったとしても後者の保障だけでは長期入院のリスクを取り除くことができません。 また長期入院になってしまったときには、初期費用など何かとお金のかかる入院直後に長期保障・短期保障を同時に得られるといったメリットがあります。 さらに、通院保障が充実している医療保険とがん保障付き医療保険などと合わせて加入すれば、診断が下る前の通院の保障とがんだとはっきり分かった時点での保障が同時に受けられます。 また、場合によっては3つ以上の医療保険に加入して様々な症例に備えることも可能です。ただしその際には、すべての保険会社の保障額を通算して算出する限度額があるので気を付けましょう。 ・支払いリスクに備えられる めったにないケースですが、加入している保険会社が経営破綻してしまい給付金が下りない場合もあります。基本的には生命保険保護機構によって保障内容は担保されるので心配は不要ですが、万が一のときに備えて複数の保険会社と契約してリスクの分散ができればメリットとなるでしょう。

【デメリットもある】

デメリットは3点考えられます。 まず、給付金の請求を複数の会社にしなければいけないこと。 その対策としては保険証書等をしっかり保管し、手続きがスムーズにいくよう準備しておきましょう。 次に挙げるデメリットは診断書が複数必要になることです。 診断書は1部5400円ほどになります。コピーで対応可能な場合はよいのですが、加入している保険会社指定の診断書しか受け付けない場合などには診断書代も「契約分×5400円」の費用がかかります。 最後に、デメリットとして挙げられることは、複数の会社と契約をして必要以上に保障を厚くすると病気でもないのに保険料が割高になってしまうことが言えます。保障の重複は少なからず起きてくると認識し、より良い組み合わせを検討し保険料の調整を考えましょう。

【まとめ】

いかがでしたか?医療保険を複数契約すると当然保障内容も重複してきます。 保険料も抑えつつより良い保障が受けられるよう色々と検討してみてください。