経営者・従業員向け保険情報ラボManagement and Employees Information Lab

医療保険加入の目的

2019.04.15
分類:医療保険
【はじめに】 日本は国民皆保険制度が敷かれているため、公的医療保険に入っていない人はいません。では民間医療保険はどうでしょうか? 「自分は体が丈夫だから必要ない」「入る目的がわからない」 そういった意見も多く聞かれます。はたしてその意見は正しいのでしょうか? 今回は民間医療保険の加入目的を見ていきたいと思います。

【医療保険が必要な人と不要な人】

繰り返しになりますが、日本国民であれば国民健康保険や社会保険のどちらかに加入しています。 つまり何らかの傷病を負って病院にかかったとしても、その治療費は3割負担で済みます。加えて多大な治療費がかかったとしても、ある一定の額を超えた分は支給される高額療養費制度というものもあります。 しかし継続して治療しなくてはならない病気の費用、療養中の収入減少などを想定すると、万全の制度とは言えません。(むしろ必要最低限かもしれません) 上記を加味すると、家賃収入などの不労収入を得ている方、貯蓄がたくさんあってある程度の期間は働かなくても家計に影響がない方、または会社の福利厚生が充実しているので不意の支出に耐えられる方には民間医療保険は必要ないでしょう。 一方、会社の福利厚生に期待できない方、自営業者で働かなくては収入がない方、貯蓄が少ない方などは医療保険は加入する意味があります。 また公的医療保険が適用されない先進医療を求める方にも民間医療保険は必要です。 最近は2人に1人が「がん」になる時代。先進医療はがん治療に高い効果があり、副作用も少ないので、がんに備えたい方にとっては民間医療保険は必須でしょう。

【年齢別の医療保険加入の目的】

・新しく社会人になった 新社会人になったら医療保険加入を検討しましょう。 「まだ若いから大丈夫!」と甘く見るのではなく、病気になった場合にも備えてこそ真の社会人です。終身保険であれば若いうちの方が加入審査に通りやすく、保険料も安いので検討をオススメします。 ただし若い方は家庭を持っていないことが多いので、生命保険に入る目的は弱いかもしれません。 ・結婚した、または子供が生まれた 家庭を持ったのなら医療保険加入の目的はいよいよ大きくなってきます。 保険商品にもよりますが、家族の医療費もカバーしているものもありますので、ぜひ加入しましょう。 また傷病で就業不能状態になった場合に備えて、なくなった収入を補償する就業不能保険も視野に入れましょう。 ・子供が成人した、現役を引退した 子育てが終わり、退職によって会社の福利厚生からも離れたのなら高齢者が抱えるリスク(脳卒中などの寝たきり状態)に備えて、保険内容を見直しましょう。 子供や配偶者に迷惑をかけたくないのならより充実した、介護も含めたプランを選ぶとよいでしょう。