経営者・従業員向け保険情報ラボManagement and Employees Information Lab

医療保険を滞納するとどうなる?

2019.05.01
分類:医療保険
【はじめに】 民間の医療保険に加入している方に質問です。 あなたの保険料の支払い状況はどうでしょうか? 「今月は財布がさみしいから・・」「支払いを忘れていた」 といった理由から保険料を滞納したことがあるかもしれません。 毎月口座から自動引き落としで支払っている方でも、残高不足でうっかり滞納してしまうということもありえます。 今回は医療保険料を滞納するとどうなるのかを見ていきたいと思います。 【滞納すると保障は失効する?】 保険料の支払いを滞納したとしても、直ちに失効してしまうわけではありません。 滞納してしまった保険料の支払いを払込猶予期間内に行うことができれば、保険契約の効力が失われることはないのです。 この保険料支払いの猶予期間ですが月払いの場合と年払いや半年払いの場合とでは違ってきます。 月払いの場合の猶予期間は、払込期月(保険料の支払い月)の翌月1日から末日までとなります。 また年払いや半年払いの場合の猶予期間は、払込期月の翌月1日から翌々月の契約応当日(契約した日にちと同じ日)までとなっています。 この猶予期間内に滞納された保険料の支払いがなされなければ、保険契約の効力が失われることになるのです。 【保険をもう一度有効にする】 払込猶予期間内に支払いができず、保険契約が失効した場合であっても、一定の期間内であれば契約を元通りに戻すことができます。 これを「保険の復活」と呼びます。 ただし、復活をさせるにあたってはいくつかの条件があります。 1つ目の条件は、復活の期限内であることです。 この期限は保険会社によって異なりますが、医療保険の場合は1~3年となっているのが普通です。 2つ目の条件は、再度健康状態の告知もしくは医師による診査を受ける必要があることです。この場合、失効期間中に、病気をしたりすると復活ができなくなるケースもあります。 3つ目の条件は、失効していた期間の滞納保険料と延滞利息を全額一括で支払うことです。 保険料の滞納によって効力を失ってしまった医療保険を復活させるためには、この3つの条件をすべて満たす必要があります。 【まとめ】 医療保険契約が失効してしまうと、無保険の場合と同じ状態になります。したがって、失効期間中に病気や大ケガをしたとしても補償はなされません。 また、病気やケガなどのアクシデントはいつ起きるかわかりません。ですから、払込期月に保険料を支払うことができなかった場合でも、何とか払込猶予期間内に支払いをすることで医療保険の失効を防ぐことが大切です。 万が一、失効させてしまった場合でも、可能であればできるだけ早く復活させるのが得策でしょう。 支払いが難しいようであれば、より保険料の安い医療保険への切替えも検討するなどして、いざという時に備えるようにしましょう。