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医療保険の加入者は増加している?減少している?加入者の推移

2018.03.01
分類:医療保険

日本は、公的医療保障が充実しており私達は病気や怪我をしても、自己負担の範囲で医療費を負担したり、仕事を休んだ場合に傷病手当を受取ることができます。
しかし、治療が長期化した場合それだけで補填することは難しく、傷病手当も給付される期間が最大で1年半と決められています。
このような不安から民間の医療保険に加入する人もいますが、その推移を詳しくみてみましょう。

 

【保険加入者は増加している?減少している?】


生命保険について見てみると、平成27年の世帯加入率は生命保険全体の89.2%となっています。
平成12年には91.8%で、平成18年90.3%、平成24年90.5%となっていることから、世帯加入率は減少傾向にあることが分かります。
しかし、年代別にみると20代では77.5%、30代では86.7%、40代では93.3%となっており年齢を重ねるにつれて、子供の教育費や住宅ローンなど家計における負担が増すことから加入を検討する人は増加傾向にあります。
医療保険についてもみてみましょう。
医療保険の加入世帯率は平成21年に92.8%、平成24年92.4%、平成27年は91.7%となっており少し減少していることが分かります。

 

【注目したいガン保険の加入率!】


生命保険や、医療保険の世帯加入率は横ばいもしくは、減少傾向にありましたが、ここ数年で加入率が増加している保険もあります。
加入率が増加しているのは、ガン保険です。この世帯加入率の推移をみると、平成21年では59.5%、平成24年62.3%、平成27年60.7%と加入者が増加していることが分かります。
これは、私達が生涯ガンを発症するリスクが2人に1人の割合であることや、治療が長期化した場合の医療費の負担、経済的リスクなどが大きく関係していると思われます。
一定の病気に特化した保険の中でもガン保険は近年特に人気の保険と言えるでしょう。

 

【加入率は目安にして自身にあったものを選ぶ】


保険を選ぶ場合、他の人はどんな保険に加入しているのか、保障額はどれくらいにしているのか、などは気になる点だと思います。
しかし、平均や加入率の推移はあくまで参考として考えましょう。
なぜならひとりひとり、収入や、職業、健康状態、家族構成などが異なるため、保障額や必要になる保険も違うからです。
自身のライフプランや家族構成、収入などを考えながら必要なものに加入する様にしましょう。

 

【まとめ】


保険の加入率の推移は、保険ごとに異なることがわかりました。
それと同様に、自分や家族にとって必要となる保険や保障額も異なります。
我が家には、どのような保障が必要なのか一度ファイナンシャルプランナーに相談をしてみると良いでしょう。