医療保険に加入している人は、年末調整や確定申告で保険料控除をすることができます。医療保険の控除を受けるために必要な書類や、手続きの方法、記入上の注意点、ポイントなどを詳しくみてみましょう。
医療保険は、病気や怪我に対する備えとして加入するもので、傷病時には契約時に決められた給付金を受け取ることができます。
会社員などが医療保険に加入している場合は、会社の年末調整において1年間に支払った保険料の控除を受けることができますので是非活用しましょう。控除を受ける条件として下記のようなものがあります。
・医療費の支払いを事由として保険金が給付されること
・保険金受取人が保険料を支払っているか、配偶者または親族であること
年末調整は給料から天引きされる所得税の過不足を調整する役割があり、控除対象となる保険がある場合は払い過ぎた税金の還付を受けることができます。控除できる保険はさまざまなものがありますが、医療保険の控除は生命保険料控除の中の介護保険料控除に含まれます。
では、医療保険料控除を受けるために必要になる書類もみておきましょう。控除を受けるためには、「給与所得者の保険料控除申請書兼配偶者特別控除申請書」と「保険料控除証明書」が必要になります。
保険料控除証明書は、加入している保険会社から毎年秋頃に送付されてきますので年末調整
まで大切に保管しておきましょう。万が一紛失した場合は、早めに保険会社に再発行の依頼をしましょう。なお、会社の年末調整時に保険料控除証明書の添付を忘れた人は、自身で確定申告を行うと控除を受けることができます。
保険会社から送付される控除証明書以外にも、医療保険の控除を受ける為には「給与所得者の保険料控除申請書兼配偶者特別控除申請書」が必要になります。
加入している保険が新制度か、旧制度かによって記入が異なりますので自身が加入している保険について確認しておきましょう。
自身の保険がどちらにあたるかは、2012年1月1日以降の契約である場合は新制度となり、それ以前の場合は旧制度になります。新制度か旧制度かによって控除額の上限や計算方法が異なりますので注意しましょう。
医療保険に加入している人は、年末調整や確定申告を行い保険料の控除を受けましょう。控除を受ける際には、新制度、旧制度どちらに該当するかによって控除される上限が異なりますので注意しましょう。