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腕を骨折した場合!全治までにどれくらいの期間が必要?

2018.04.19
分類:医療保険

骨折の治療期間には、負傷時の年齢や患者の体力、負傷部位や手術の有無にも関係しますが、一般的には負傷前の状態に戻るまでおおむね3ヵ月~6か月程度かかると言われています。
腕を骨折した場合全治までにどれくらいの期間が必要なのかみてみましょう。

 

【骨折した場合の治療期間の目安】


骨折の治療期間の目安や流れをみてみましょう。

・負傷後10日前後は負傷部位の周りの血液から血腫を作り、出血が止まると炎症が起こる
・負傷後10~20日 柔らかな組織が繊維状から軟骨程度に再生される
・負傷後20~60日 軟骨から一般的な骨状に変化する時期ですが硬度には個人差がある
・負傷後90~180日 元の骨組織に近い状態まで回復する

負傷直後は、激痛や腫れもありますので、まずは負傷部位を安静にし、骨を正しい位置に安定させることが重要になります。
ただし、筋肉や関節は数日動かさないだけでも萎縮や拘縮が始まるため、痛みがない損傷部位は早目にリハビリを開始することが大切でしょう。

 

【手術の有無によって全治までの期間が異なる】


腕を骨折した場合、手術をするかしないかによっても全治までの期間は異なります。
手術をしない場合は、骨がずれるのを防ぐためにしっかりと固定をします。この場合、ギプスか、装具を使う場合が多く骨がくっつくまでに6週間以上かかると言われています。
上腕骨折をして入院する場合、リハビリ日数も含めた平均入院期間は28日、前腕骨折の場合の平均入院期間は12日となっています。
手術をする場合、骨折部を何かしらの金属で固定する事が多いので関節を動かしても問題なく、手術する最大の目的は早くから動かす事ができる、リハビリを開始できるというものがあります。
上腕骨を骨折した場合、肩関節をいかに固くしないかが全治までの期間を短くするポイントになりますので、肩回りの筋肉や関節を早期から動かすようにしましょう。

 

【上腕を骨折する原因】


上腕骨折は、若い人の場合スポーツや交通事故などの強い外力によって生じることが多く、小児では骨端線を含んで損傷する場合があります。
また高齢者の場合は、転倒などの軽い外力で生じる事が多いのが特徴です。高齢者の場合は、骨折が原因で認知症や寝たきりになるケースも少なくありませんので特に注意が必要です。

 

【まとめ】


上腕を骨折した場合手術をせずに保存療法に頼っていた時は、仕事などに復帰するまでに長期間かかりましたが、手術をすることで早期の回復が実現できるようになりました。
早期回復するためには、肩の関節や筋肉が固くならないように動かしたり、リハビリをすることが大切なのです。