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骨折で手術をした場合にも起こる怖い感染症!その症状と原因について

2018.05.21
分類:医療保険
私達の身近な疾患の一つとして、骨折があります。骨折は老若男女問わず突然に発生するリスクがありますが、骨折で手術をした場合に使用される金属片で感染症を引き起こす可能性があります。 骨の感染症骨髄炎の原因やその症状などについて詳しくみてみましょう。

【骨髄炎とは】

骨髄炎という病気はあまり聞きなれない人も多いのではないでしょうか?しかし骨髄炎はそのままにしておくと全身に細菌が回ってしまい、最悪の場合は命の危険もある怖い病気なのです。 骨髄炎は、細菌やカビなどが骨にまで入り込んで炎症を起こす状態を指します。発症すると、発熱や骨の痛み、体重の減少などが見られ炎症を起こした骨の周辺の筋肉や脂肪は壊死してしまう危険があります。 どの年齢でも発症しますが、中でも患者数が多いのは子供や高齢者ですので注意しましょう。 では気になる骨髄炎の症状を見てみましょう。

【こんな症状があれば骨髄炎を疑おう】

骨髄炎の主な症状は下記のようなものがあります。 発熱、感染した骨の痛み、感染している骨の周りが腫れて熱を持つ、痛みで体を動かすことができない、体がだるい、体重の減少などがあります。また人工関節や骨折の治療で金属片を使った場合感染症が起きると、膿がでる、出血をするなどの症状も見られます。 骨髄炎の中でも特に注意しなければいけないのが、背骨が感染した場合で背中に強い痛みがある場合はすぐに医療機関を受診しましょう。背骨の骨髄炎は、背中の痛みが激しい、体を動かすと痛みが強くなる、鎮痛剤を飲んでも効果がないことが多く、感染していても発熱しないケースもありますので注意しましょう。

【骨髄炎の原因】

骨髄炎の主な感染ルートは下記の3つがあります。 1.血液の流れに乗って感染する 細菌が、血液の流れに乗って感染を引き起こします。例えば転倒してできた傷口からばい菌が入り、それが血液に乗って骨にまで感染してしまうケースがあります。 2.骨に直接感染する 骨折で手術をして金属片を入れた場合に、使用した金属から感染症を引き起こすケースがあります。 3.骨や組織から感染する 抵抗力や免疫力が低下した高齢者は、がんや糖尿病によってできた傷から感染し、骨まで感染するケースがあります。

【まとめ】

骨髄炎は一般的に治りにくい病気と言われています。自覚症状がなく、長期間放置していた場合は慢性化してしまうこともあるため注意が必要です。特に関節リウマチや臓器移植など免疫力を抑える薬を服用している人や抵抗力の弱っている人は感染しないように注意が必要でしょう。