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大人も子供も発症の危険があるてんかんとは?その原因を知ろう

2016.06.16
分類:医療保険

てんかんは様々な原因によって起こる慢性の脳疾患で大脳ニューロンの過剰な発射に由来する反復性の発作が起きるのが特徴です。大脳ニューロンは規則正しいリズムで活動していますが、何らかの原因によってこのリズムが突然崩れ激しい電気的な流れが生じてんかんの発作として現れます。またてんかんはこのような発作が何度も繰り返し起こるのが特徴です。それではてんかんの原因や、症状などについてみてみましょう。

【てんかんの原因とは】

てんかんを発病する原因は様々ですが大きく分けて特発性てんかんと症候性てんかんの2つに分類する事ができます。特発性てんかんは、検査でも異常が見当たらず原因不明とされるてんかんですが、生まれた時からこのようなてんかんになりやすい傾向があるとも言われています。症候性てんかんは、脳に何らかの障害が起きたり脳の一部に傷がつき発症するてんかんです。例えば、出生時に脳に傷が付いたり、低酸素、脳炎、髄膜炎、脳梗塞、アルツハイマーなどが原因で発症すると言われています。

【発症する年齢】

てんかんは乳幼児から高齢者まで様々な年齢の人が発症しますが、最も多いのは3歳以下で全体の約8割は18歳以前に発症する事がわかっています。しかし近年では高齢化に伴い高齢者の脳血管障害が原因で高齢者にも増加の傾向にあります。

【発作の症状】

症状は全般発作と部分発作の2つがあります。全般発作は初めから脳全体に電気が流れたようになり意識がなくなる事を言います。意識の喪失と伴に、全身が硬直した後にガクガクと痙攣する場合や、全身の力が抜けて崩れるように倒れたり、全身の筋肉が緊張し頭部前屈、両手を振り上げるなどの症状がでます。部分発作は脳のある部分から発作が始まり意識はある場合と、ない場合があります。発作の症状は意識がなくなり痙攣を起こしたり、意識はあるが痙攣している場合などがあります。

【てんかんの検査】

以前に脳梗塞などを発症し脳に何らかの損傷を受けた人はてんかんの検査をする事をお勧めします。てんかんはいつ、どこで発作が起きるかわかりません。車の運転中にてんかんの発作が起きて、死亡事故を起こしたニュースを頻繁に見る事からも、自分がてんかんの持病を持っている事を知らない人も多く突然発作が起きるととても危険です。てんかんの検査は病院で頭に電極を付けて脳の電気活動を測定します。このほかにもCT検査やMRI検査、血液検査、尿検査なども必要に応じて行われます。

【まとめ】

てんかんは珍しい病気ではなくどの年齢層でも発症します。てんかんの原因は人それぞれですが、病院で検査を行いてんかんだと診断されたら、発作を予防する薬や外科的手術を行い、発作を未然に防ぐ事ができます。上記の症状や異変を感じたら専門医を受診するとともに、周囲や家族にもこのような症状があればすぐに対応する事が大事です。