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医療保険に入るのはなぜか?

2018.11.16
分類:医療保険
【はじめに】 最近、保険のCMや宣伝を目にすることが多くなってきました。医療保険CMには「一生涯の保障」「万一のときの安心」などの言葉が踊っていますが、実際に入ることを検討している方も多いのではないでしょうか。しかしそもそも医療保険とはどういうものなのか、何を基準に決めればよいのかと聞かれると難しいですね。 今回は医療保険に入る目的について考えてみましょう。

【公的医療保険と民間の保険会社による医療保険】

医療保険には公的に保障されている公的医療保険と、民間の保険会社が商品として取り扱っている医療保険があります。 公的医療保険とは国民全員が自動的に加入している保険です。 それにより、 ・ケガや病気などで支払う医療費は全額のうち3割の負担(残りは国の保険でまかなう) ・医療費が一定以上高額になったときあとで払い戻してくれる制度(高額療養費制度) ・傷病手当金 ・出産育児一時金 などがあります。 しかしなかなかそれだけではケガや病気になって入院したときなど、かかるお金がその分だけでは足りないこともあります。 民間の保険会社の医療保険はその分を補う役目を持っているのです。

【たとえばどこでお金が足りなくなるのか?】

もしあなたが入院することになったとします。 公的医療保険で前述のお金は保障されるのですが、差額ベッド代・シーツ代や食事療養費、先進医療の技術料などは保険の対象外になります。 また入院時の入院服以外の衣服、歯磨きなどの生活に必要な小物類、家族の病院までの交通費(または車のガソリン代)など、いろいろな細かい出費が出てきます。 そして入院中は当然ながら本人は働くことができませんので、その間の収入は傷病手当金があったとしても健康に働いているときより所得は減ってしまいます。

【自分にあった医療保険を選ぶ】

入院したら今までの生活ができなくなるのではないか?と不安になってしまいますね。 しかしだからといってとりあえずどんなものでもオプションを付ければよいというものでもありません。自分が独身であるか、家族がいるか、あるいはすでになんらかの医療保険に入っているのかをよく考えましょう。 たとえば医療保険に新しく入るときに保障してくれる期間(支払限度日数)を選びます。 30日・60日・120日などがあり、日数が長くなるほど保険料は上がってきます。 どうしても安心したいからと長い日数を保障してくれるものを選んでも、それで保険料の支払いで毎日の生活が圧迫されては意味がありません。 自分で調べたり、保険会社と相談しながら自分のライフスタイルにあった保険を選ぶことも大切になってきます。

【まとめ】

「万が一、ケガや病気になったらどうなるのだろう?」とは誰もが心配になることです。民間の保険会社で医療保険に入ることは「安心を買う」という意味もあります。 公的医療保険分と自分の状況を見ながらバランスがとれる自分にあった民間の保険を選ぶことで、現在の暮らしを見直すことにもつながるはずです。