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風邪の症状が悪化すると肺気腫になる?肺気腫の症状や治療法

2016.06.28
分類:医療保険

肺気腫とは、酸素と炭酸ガスの交換を行っている肺胞と呼吸細気管支が拡張し破壊される病気です。肺胞と肺胞の壁が破壊されるといくつもの肺胞がひとつの袋のようになります。このような状態を肺気腫と言います。肺気腫になる原因や、症状、治療法などをみていきましょう。

【肺気腫の原因】

肺気腫になる原因は、長年の喫煙や大気汚染寒冷などの外的要因や気管支炎などの呼吸器系疾患が原因であると言われています。肺気腫疾患の9割以上が喫煙者であると言われることから原因として最も多いのは喫煙だと言われます。ヘビースモーカーの人は注意しましょう。肺気腫は60~70歳代の人が多い事から加齢による肺機能の低下も原因としてあります。

【肺気腫の症状】

肺気腫の症状は運動した時や体を軽く動かした時に軽い息切れがする事が初期症状です。このころは階段の上り下りや、ちょっと走るだけで息切れをして動く事ができなくなります。その後進行していくと普通に歩いたり、家事などの軽い運動でも息切れをし、呼吸困難になります。さらに進行すると慢性的な呼吸困難や胸がぜーぜいうようになります。高齢で痩せている人に出やすく症状が進行するとさらに痩せていきます。

【肺気腫の治療法】

肺気腫は進行が遅く30年以上かけてゆっくりと進行する病気と言われていますので、自覚症状に乏しくX線検査を受けて初めて病気に気が付くケースも多いのです。治療は吸入式の治療薬を用いる事が多く、外科的手術はほとんどありません。悪化を防ぎ、日常生活を維持することが出来るようになる事が治療の目的です。禁煙は必須条件ですが風邪をひくと悪化するので、風邪をひかないようにする事、こじらせない事も重要です。

【肺気腫の余命】

肺気腫の余命を延ばす条件は煙草を絶つ事です。喫煙者は、非喫煙者よりも5~6年も寿命が短いと言われています。禁煙をしてから効果が現れるのが5~10年と言われますが、5~10年経過すると肺疾患のリスクは喫煙者の36%まで低下すると言われています。肺気腫の一般的な余命は10年程度と言われていますが、肺気腫に肺炎を併発した場合は余命がさらに低くなると言われます。

【まとめ】

肺気腫は進行が遅く、症状が現れるまでに30年以上かかると言われます。長い間喫煙をしているとそれだけ肺気腫になる確率もあがり、禁煙をしてもすぐには体内の肺胞の状態は正常には戻りません。肺気腫の予防の為には禁煙をし、食生活の改善や体調管理をしっかりと行い風邪や肺炎の予防に努める事が重要です。