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ガン保険で医療費控除をする場合の方法とポイントについて

2016.09.15
分類:医療保険

昨年1年間で10万円以上の医療費を負担した人は確定申告をすれば医療費の控除が受けられます。また医療費控除を受けると翌年の住民税や所得税も節税できますのでぜひ知っておくとよいでしょう。手続きのポイントや注意点などを見てみましょう。

【合算できる医療費】

医療費控除は毎月の医療費がかさみ家計の負担が大きくなった分税金を少しでも安くして家計における負担を軽減しようという制度です。例えば毎月の歯の治療費や持病の治療費風邪で病院を受診した場合など色々ありますが治療費の中でも特に高額になるのがガン治療でしょう。このように高額になった治療費は医療費控除をして還付金を受け取る手続きをしましょう。1年間支払った医療費は生計を一つにしている家族全員分を合算する事ができます。別々に住んでいても仕送りや単身赴任などの家族分も合算できます。また病院までの交通費や薬局で購入した風邪薬や胃薬なども医療費に含まれますので領収書を保管し忘れずに申請しましょう。

【手続きのポイントと注意する事】

支払った医療費を少しでも多く還付する為に手続きのポイントがあります。まず家族の中の誰が申告をするかが大きなポイントになります。還付金については家族の中で一番収入が多く税率が高い人が医療費控除をすると還付金が最も多く戻ります。もし共働き夫婦の場合妻の税率が10%、夫が20%だった場合夫が医療費控除をする方がお得なのです。医療費控除をする時にもう一つ気を付けたいのが医療費の自己負担額から高額療養費制度、出産育児一時金等民間医療保険の一時金が補填された場合はその金額を引かなければいけません。ガンに対して支払われた保険金はガンの治療として支払った医療費のみから差し引けばよく他の病気やケガで支払った医療費から控除する必要はありません。

【実際にいくら戻る?】

では実際に医療費控除を受けるとどれくらい戻るのか計算してみましょう。乳ガン治療を受けている年収400万円のAさんの例を見ると治療と薬代、検査代で年間60万円かかりました。この場合60万円―10万円で医療費控除は50万円になります。Aさんの所得税は5%ですので50万円の5%で、25千円が戻る計算になります。

【まとめ】

医療費控除は手続きも面倒な割に還付される金額が少ないと感じる人も多いかもしれませんが確定申告をすることで得られるメリットは還付金だけではありません。その分所得税や住民税も少なくなり思った以上に恩恵を受ける事が出来るのです。ぜひ申告のポイントを抑え医療費控除の制度を活用して家計の負担を少なくし節税に役立てましょう。