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骨折してワイヤー手術後に化膿する原因とその症状とは?

2017.03.01
分類:医療保険

骨折をして、骨の安定が見込めない場合や、骨が外に飛び出している場合、粉砕骨折している場合などは骨をワイヤーなどで固定する手術が行われます。ワイヤー固定をすると、早い段階から骨折部位を動かす事ができ、早期のリハビリも可能になります。
しかし、デメリットとして術後に化膿したり、腫れが見られる事があります。
これらの原因とその症状について見てみましょう。


【ワイヤー手術後に化膿する原因は】


化膿や骨折部位が腫れる場合の主な原因は、細菌性のものと、無菌性のものがあります。
ワイヤーなどの金属である異物を体内に入れている場合は、その両方の可能性が考えられます。
細菌性の場合は、切開して化膿している部分の膿を出した時に培養検査をして菌を特定しますが、検査によっては起因菌を特定するのが困難な場合もあります。
一般的には、生息している菌では黄色ブドウ球菌や、グラム陰性球菌である事可能性が高いでしょう。
また、同時に金属に対するアレルギー反応も考えられます。
どのような原因にしろ、金属板を体内に埋め込む事は体に悪影響を及ぼす可能性がある事から最終的にこれを除去する手術をしなくてはいけなくなります。


【化膿している場合の症状と注意点】


骨折手術後に化膿している場合の症状を見てみましょう。
骨折部分腫れてきたり、固定している部分が異様に膨れ上がってくる、抜糸をした後そこから膿が出てくるなどの症状があります。
骨折手術もうまくいって、一安心している時にこのような事が起こればパニックになる人も多いでしょう。
しかし病院で化膿している原因菌をしっかりと検査して、必要に応じてはワイヤーを抜くことも検討しなくてはいけません。
まずは、化膿している感染源を取り除くことを第一に考えましょう。


【化膿に気付いたら】


もしも、骨折手術後に化膿に気が付いたらすぐに主治医に相談しましょう。
化膿止めの薬や点滴治療などを行ったり、適切な処置が早期に施される事で症状の緩和が期待できることもあります。
早期発見、早期治療が重要になりますので、手術をしたからと安心せず自身の体の変化を見逃さないようにしましょう。


【まとめ】


骨折手術後に化膿する危険性は、誰もが持っています。患者の体質や、その時の体調などによっても感染のリスクは高まります。
骨折手術をしたら、このようなリスクがある事を理解し患者自身も骨折部位の変化を観察し、異変に気づいたら早めに主治医に相談するようにしましょう。
そのまま放っておくと、後に骨折部位を動かせなくなったり再手術が必要になるケースもあります。