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骨折のずれをそのままにしておくと後に痛みが出る?!

2017.03.10
分類:医療保険

骨折をして、骨がずれたまま間違った整復をしてしまった場合痛みが出る事があります。
骨折後に痛みがなかなか取れない場合は、もしかしたら骨がずれたまま整復している可能性があります。
骨を正しく固定する事で、骨がくっつきやすくなり早期の回復が見込めます。


【整復の方法】


骨折治療は一般的に、折れた骨をもとに戻す整復固定をすることが多いです。きちんと固定をして、固定を妨げるような外力をかけない限り、ほとんどの場合後遺症が残るような事にはなりません。
しかし骨折について、正しい知識がないが為に治療が遅れたり、骨の変形が残ったり、くっつかないままになったりするケースもあります。
骨折においては、正しい診断と適切な治療が必要になります。
整復は主に下記のような3つに分類されます。

・徒手整復
骨折部を皮膚の上から医師の手を用いて整復する方法です。

・牽引による整復
ずれた骨を持続的に引っ張り、正しい位置に戻す方法です。折れた骨が骨に結合している場合や、周辺の筋肉に引っ張られ正しい位置に保てない場合に用いられます。

・観血的整復
皮膚を切開して、骨に直接力を加え正しい位置に戻す方法です。


【骨が正しく固定されないリスク】


病院や、整形外科では骨を正しく嚙み合わせずにギプスで固定をしてしまう場合があります。このような固定をしてしまうと、骨がずれて付いたり、骨が固定されず固定期間が長くなったり、痛みが生じる可能性があります。
更に、内出血があるまま固定する事により血液が凝固し関節の動きが妨げられる場合もあります。
リハビリを開始する場合に筋肉の衰えや、関節の動きが悪い事で治療やリハビリに時間がかかったりするリスクがあります。


【ずれを整復する方法】


まず、骨折の痛みの原因となっている骨のヒビをもとの正しい位置に嚙み合わせます。
手で圧迫してヒビをもとの位置に戻すだけでも随分痛みが和らぐ場合があります。
骨が離れたままだとなかなか癒合しませんので、骨折の痛みが再発しないように付着を促進する事と、血液の流れをよくする事が重要です。
そして、骨折の痛みが激しい場合、体は無意識のうちに神経を鈍らせてしまっている事があります。神経が鈍ると関節の動きも悪くなり体内で癒着が起きますので、早い段階からリハビリを行う事が大切です。


【まとめ】


骨折後に重要になるのは、骨をずれたままにせず正しい位置で固定する事です。
固定しても、なかなか痛みが緩和されない場合や、ギプスが緩い場合など整復に不安がある場合は骨が癒合する前に、早めに医師に相談してみましょう。