生命保険の解約を考えている人が最も気になる点は、今解約した場合に返金される解約返戻金についてではないでしょうか?
解約時に返戻金で損をしない為にいくつかのポイントがあります。現在契約をしている生命保険がある方は、今後の為にもぜひ知っておくとよいでしょう。
生命保険の解約を考える時には、すぐに解約をせず慎重に行うようにしましょう。
それは、解約する時期によって返戻金が大きく変わり契約者にとって損になる事があるからです。
解約返戻金は、契約年数が経過するほど払い戻し率が高くなります。解約時に返戻金を少しでも多く貰う為には、契約してからの年数に注意しましょう。
30歳男性が、死亡保障300万円の生命保険に加入した場合を例に返戻率の変化を見てみましょう。
・1年目 66%
・3年目 67%
・5年目 68%
・10年目 70%
・15年目 72%
・20年目 74%
・30年(満期終了後)116%をなっています。
これからも分かるように、経過年数によって返戻率は変わってきます。一般的に契約から10年後には、7割程度の返戻率になっておりその時に解約すれば被保険者は3割程度損をする事になります。
解約する時には、今解約するとどれくらいの損になるのか事前に調べておきましょう。
またごく稀ではありますが、解約返戻金から保険料合計額を引いた金額が、50万円を超える場合課税対象となります。
受取時に税金を納める事で返戻金が減ってしまいますので、返戻率の高いバブル期などに契約した、いわゆる「お宝保険
と呼ばれる保険に加入している人は注意が必要でしょう。
また、生命保険を解約して返戻金を受け取る時には今まで積み立ててきた金額から、解約控除料が差し引かれます。
貯蓄型の保険は一般的に、満期まで契約をするという事が前提となっていますので、途中解約をする場合にはこのように解約控除料が発生する事を覚えておきましょう。
生命保険の解約で損をしない為に最も大切な事は、契約時にしっかりと解約返戻金や、途中解約時のデメリットなどを担当者に確認しておく事でしょう。
特に貯蓄型生命保険では、途中解約は契約者にとって損になる事を十分に認識しておく必要があります。
生命保険を途中解約する場合は、一般的に契約者にとって損をする事が多いかもしれません。長く積み立ててきた保険金ですから、できれば解約をせずに満期までおいておく方がよいのですが、やむを得ず解約する場合には解約時期や税金面などを考えて、返戻金を少しでも多く貰えるように努めましょう。