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20代でも乳がん検診は必要なの?若年層乳がんの増加と怖さ

2016.07.20
分類:ガン保険

乳がんの発症年齢を見ると一番発症率が高いのは40代~60代です。しかし最近では20代、30代の若年層でも乳がんを発症するケースは増加している事から乳がん検診は女性なら誰でも受けておいた方がよいと思われます。20代の乳がん検診について詳しくみていきましょう。

【20代で乳がん検診を受けるメリット】

乳がんは早期発見すれば治るガンと言われています。またセルフチェックでもわかりにくい場所にできる乳がんもあり乳がんの専門医でなくては見つからないものもあります。若年層で乳がんを発症した場合高齢者と比べその進行はとても早く見つかった時にはかなり進行していて乳房の切除をするケースも稀ではありません。このようなリスクを考えるとやはり20代でも乳がん検診を受けた方がよいと思います。

【出産や授乳経験と乳がんの関係】

出産や授乳の経験がない女性は出産、授乳経験のある女性に比べてホルモン受容体陽性の発がんリスクが高くなると言われています。海外の研究では出産や授乳の経験のない女性の乳がんを発症する確率は経験のある女性に比べ1.2~1.7倍にもなると言われています。日本女性に限れば2.2倍になるとの結果が出ています。このような事からも出産や授乳の経験がない若年層では乳がんを発症するリスクが高く検診が必要だと思われます。

【乳がん検診20代でも受けられる?】

乳がんの検診は20代でも受けることができます。上記のような事から全体から見ると乳がんを発症する可能性が低い20代でもやはり意識はしておいた方がよいでしょう。一方で20代、30代では乳腺密度が高い為見つける事が困難であったり、病変を発見しにくい傾向にあるのは事実です。しかし乳がんの発症リスクを考えると特に注意が必要なのは遺伝的な要素です。乳がんは遺伝的要素が高く5~10%がそれにあたります。家族や近親者に乳がんを発症した人がいたり、がん家系にある人は年齢に関係なく定期的に乳がんの検診を受けるようにしましょう。

【検診費用】

乳がんの検診費用は40歳未満の人ですと自治体による市区町村で検診の負担はないため、全額自己負担になる可能性が高いです。全額自己負担の場合マンモグラフィは5千円前後、超音波エコーが3千円~4千円位かかり両方を検査する場合1万円前後はみておく必要があるでしょう。

【まとめ】

乳がんは12人に1人の割合でなる病気と言われています。20代、30代では発見されにくいとも言われていますがだからこそ自分の体を定期的に観察し少しの変化にも気づくようにしなくてはいけません。医療機関任せにするのではなく日々のセルフチェックを怠らずに生活をする事が最も大事な事なのではないかと思います。そして何か異常があればすぐに専門医を受診するようにしましょう。