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がん保険は途中解約しづらい?保険の目的を考え無駄のないように選ぼう

2017.06.12
分類:ガン保険

現在日本人の2人に1人はがんになる時代と言われています。このことからがん保険に加入している人は多いのですが、がん保険には「解約返戻金がある貯蓄型」のものと「解約返戻金なしの掛け捨て型」のものがあります。
どちらがお勧めなのか、それぞれ比較してみましょう。

 

【がん保険に加入する目的】


両者を比較する前にがん保険に加入する目的をもう一度考えて見ましょう。
がん保険に加入する大きな目的は、生命保険などのように遺族の生活を保障するものとは違い、がんになった場合の入院費、治療費、通院費などを補填する為でしょう。
もし、解約返戻金のあるがん保険に加入した場合、解約返戻金を受け取ることはできますが、がんに対する保障はなくなってしまいます。
がん保険は、解約することを前提としておらず、解約せずにいかに長期間備えができるかが、重要になるのです。
また、がんになる確率が高くなる高齢期には、解約返戻金の額が多くても解約しづらいと言うのが実情でしょう。

 

【貯蓄型・定期型どちらが良い?】


上記のことを考えると、がん保険はその役割から「解約返戻金付きの貯蓄型」よりも、「解約返戻金のない掛け捨て型」がお勧めです。
保険料を比較しても、掛け捨て型の方が随分安くて済みますので、軽い負担で必要な保障に備えることができます。
もし、がん保険に貯蓄性を持たせたいならば、終身型の特定疾病保障保険を検討してみるのもよいでしょう。
終身型の場合、保険料の一部を保険会社が運用する為、自然と貯蓄ができ将来解約する時には返戻金を受け取る等の活用が出来ます。

 

【保険の目的を明確に】


このように、保険を考える時には、まずその目的を明確にすることが大切です。がん保険などの場合は、貯蓄性よりも、治療費などの保障を充実させたい為、掛け捨て型の保険に加入し、保障機能を重視させるとよいでしょう。
これに対して、学資保険は貯蓄性を重視させたい為、保険料の支払い総額と解約返戻金を計算し、返戻率について数社から見積もりを取り比較しておく必要があります。
また、貯蓄と保障の両方を重視したい場合は、保険料は上がりますが終身保険や特定疾病保障保険等が適しています。

 

【まとめ】


がん保険では、長期間のリスクに備えることが目的となります。貯蓄性よりも保障を重視しているため、基本的に途中解約をすることは考えていません。保険料の安い掛け捨て型の保険に加入し、万が一のリスクに長く備えることが出来る保険が望ましいでしょう。