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お金が返ってくる?がん保険の返戻率と返戻金について

2017.08.23
分類:ガン保険


がん保険は掛け捨て型が多く、支払った保険料は戻ってこないのが一般的です。しかし、一部のがん保険では返戻金というものがあり解約した場合や、一定の条件を満たすと払い戻しがされる場合があります。がん保険の返戻率や返戻金について詳しくみてみましょう。

 

【保険の返戻率とは】


がん保険に限らず、学資保険や、個人年金保険、養老保険などで返戻率と言う言葉は頻繁に登場します。返戻率とは、支払った保険料に対して、満期時にいくら返戻金があるかその割合を示したもので、計算式は下記のようになります。
返戻金÷今までに支払った保険料=返戻率
例えば、がん保険に加入し100万円の保険料を支払い返戻金が80万円だった場合は、返戻率は80%という事になります。
学資保険や養老保険などの貯蓄性の高い保険の場合、返戻率が高いほどお得な保険であると言え、返戻率が100%を切っている場合は元本割れしている事を意味します。

 

【がん保険の返戻率】


がん保険の場合は、どれくらい返戻金があるのでしょうか?
まずがん保険のタイプ別に見てみましょう。

・貯蓄タイプ
この場合、返戻率が100%を超えると誤解する人が多いのですが、決してそうではなく保険料の支払いを続けることで解約返戻金が積み立てられて解約時に返戻金を受け取れるというものです。
返戻率の目安は80%程度でしょう。

・保険金が戻ってくるタイプ
70歳まで保険料を払い続ければ、その全額が70歳になった時に受け取れるもので、返戻率は100%となります。

・返戻率が低いが保証が手厚いタイプ
返戻率は、低いのですが保障内容が充実しており保険料は割安になります。
保険料を一定期間払っても返戻率は約20%に過ぎません。

 

【返戻金の注意点】


返戻金があるがん保険の場合でも、一定期間は保険料を払い続ける必要があります。また、返戻金がある保険の方が保険料は高くなりますので、保障と保険料のバランスを見ながら選ぶようにしましょう。
高齢になるほど、がんになるリスクは高まりますが、返戻金のことを考え保険料が高い保険に加入したばかりに家計を圧迫したのでは本末転倒になってしまいます。
また解約するリスクの少ない人は、保険金が全額戻ってくるタイプに加入するのも老後の備えとして有効です。
がんのリスクに対して自身でどこまで備えるか、保険料はどれくらいにするか、返戻金の有無などについて保険会社や専門家に相談しながら自分に合った保険を選択しましょう。