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トラブル続出!がん保険で給付金がもらえないケースとは?

2017.09.22
分類:ガン保険

近年消費生活センターに寄せられる苦情で、近年増加しているのが「がん保険での給付金トラブル」です。これは被保険者の勘違いや思い込み、約款をよく読まずに契約をしてしまったなどの理由から、がんと診断されて手術を受けても保険から給付金を受け取ることができなかったという相談です。
このようなことを防ぐためにも、がん保険で給付金がもらえないケースとはどのような場合なのか、加入前にしっかりと確認しておく必要があります。

 

【がん保険には免責期間がある】


医療保険などとは違い、がん保険には免責期間がありますので加入する場合、注意が必要です。
保険の免責期間とは、その間はがんになっても保障がおりない「待期期間」と呼ばれるものです。
がん保険では、申込書の提出をして健康状態等の告知をし、保険料の払い込みが完了してから90日間経過しなければ、保障が開始されません。
これは、がんという病気が自覚症状に乏しく、保険に加入した時にはすでにがんを発症しているケースも少なくないことから、保険の公平性を保つために付けられているものです。

 

【診断給付金の注意点】


また、90日を経過して保障が開始された後にも注意が必要です。もし免責期間を過ぎて、がんと診断された場合でも、全てのがんにおいて、給付金の支払い対象になるわけではありません。
例えば、上皮内新生物の場合、悪性と比べ生存率が高いことから給付金の支払い額が少なくなったり、保険によっては出ないものもありますので注意しましょう。
また、診断給付金の回数についても、1回しかおりないもの、2回目以降もおりるもの、別の部位の場合のみおりるもの、入院を条件としており、通院ではおりないものなどがあります。
更にがんは、再発や転移をする確率の高い病気ですので2回目以降は前回のがんの手術から2年以上経過している場合に限り有効としている保険も多くあります。

 

【過去にがんを患った人】


過去にがんを患った人は、一般的にがん保険に加入することはできず、給付金を受け取ることはできませんが、中には条件をクリアすれば保険に加入できるケースもあります。
例えば、特定部位保険といい特定の部分のがんにのみ保障をするものや、保険料を割増して、加入するものなどがあります。
毎月の保険料が高くなり、経済的な負担は増えますが、保険に加入できるということはがんになった人の精神的な支えとなってくれることでしょう。
がん保険で給付金がおりないケースについて、理解できたでしょうか?がん保険は、通常の保険とは異なる決まりが多くあります。新規で契約をする場合や、見直しをする場合はこれらをしっかりと確認して加入するようにしましょう。