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がん保険に加入する際の健康診断で要精密検査と言われたら?

2017.09.25
分類:ガン保険

がん保険に限らず、保険に加入する際には告知書と言い、医師による健康診断や、過去の病歴、人間ドッグの結果などを記入する必要があります。過去2年以内に、健康診断や人間ドッグなどで異常の指摘を受けた場合は保険に加入するのは難しくなります。

 

【異常の指摘】


健康診断等で異常の指摘を受けるのは、「要治療」「要精密検査」「要再検査」「要経過観察」の4つがあります。
中でも、要再検査や、要精密検査、などの指示があった場合は速やかに検査を受ける必要があります。
このような場合、そのまま放っておくと、被保険者の診断が確定していないため、保険会社としては健康上のリスクが判断できず保険へ加入するのが難しくなります。
また、再検査や精密検査の指示がでているのにも関わらず、指摘なしと虚偽の告知をして、保険に加入した場合「告知義務違反」となり、契約が解除され今まで支払った保険料も返金されませんので絶対にやめましょう。

 

【要精密検査になったら保険に加入できない?】


精密検査をするように、指示がでて再検査を行いその結果が一過性のものだった場合は保険に加入することができます。
しかし、検査を受け尿路結石などが発見された場合は、「腎結石、尿路結石に関する入院、手術などについては5年間、保障を受けられない」などの条件が付加される場合があります。
また、以下のようなケースでも保険に加入することができます。
・異常指摘項目が1つで、かつ治療を受けていない場合
・49歳以下の場合血圧154以下、94以下
・50歳以上の場合血圧159以下、99以下
・脂質や中性脂肪が339以下
・尿酸値9.9以下
・肝機能160以下
などがあり、要精密検査になっても結果次第では保険に加入できる場合がありますので、保険会社に相談してみましょう。

 

【検査項目によっては加入できない場合もある】


健康診断等で、「要再検査」「要精密検査」「要治療」などの指摘があった場合、検査項目によっては、保険の引き受けが難しくなるものがあります。
それは主に、下記のようなものです。
・心電図
・レントゲン(X線)、胸部、上部消化器、胃部、乳房など
・超音波(エコー)、胸部、乳房
・内視鏡、上部消化器、胃部、大腸
・便潜血
・腫瘍マーカー
これらはがんなどの大きな病気が疑われるため、保険の加入は難しくなります。
このように、健康診断の結果が要精密検査、要再検査となっても検査項目によっては保険に加入できないとは限りません。ただし、がんなどの病気が疑われるものについては、保険の加入が困難になることを覚えておきましょう。