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ピロリ菌と胃がんになるリスク!保険への加入は難しい?

2017.10.18
分類:ガン保険

ピロリ菌がいると、胃がんになるリスクが高くなると言われていますが、中高年の場合は過半数が感染しているとも言われています。
またピロリ菌への感染が分かっている状態で保険に加入していた場合は告知義務違反となりますので注意が必要です。ピロリ菌と保険について詳しくみてみましょう。

 

【ピロリ菌によって発生するリスクが高くなる疾患】


ピロリ菌は、胃がん以外にも胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などのリスクが高まると言われています。このように、ピロリ菌は多くの疾患の原因となることがわかっています。
治療に関しては以前よりも、健康保険の適用範囲が広がり胃炎などの初期症状でも保険内での治療が可能になりました。
例えば、ピロリ菌の除菌は2回までは保険の適用が受けられます。3回目以降の治療は健康保険の適用が受けられず、自費診療になります。

 

【ピロリ菌がいると保険への加入は難しい?】


ピロリ菌は自覚症状に乏しく感染していても、本人も気づかないケースが少なくありません。しかしこのような人が保険会社に告知をせずに、加入した場合告知義務違反となり保険の給付が受け取れない可能性があります。
ピロリ菌がいると診断されて、その後の治療によって除菌を行えば通常の生命保険にも加入できますので、保険に加入する際にはまずピロリ菌の検査を行い除菌するようにしましょう。
また、過去にピロリ菌に感染していた人で、それを除菌している人はその証明書類を提出すれば通常の生命保険に加入することができます。
ちなみにピロリ菌の除菌成功率は、9割を超えており多くの場合除菌ができるものですので、告知義務違反のリスクを考えると治療をしてから加入することをおすすめします。

 

【ピロリ菌がいても加入できる保険もある!】


また、ピロリ菌がいても加入できる生命保険もあります。例えば、「引き受け緩和型保険」と言うものや「無選択型保険」などがあります。
ただし無選択型保険は引き受け緩和型保険よりも保険料がかなり高く、給付金が低い、給付に対して様々な条件があるなど細かい決まりがありますので加入時には保険会社に相談をして慎重に検討しましょう。

 

【まとめ】


ピロリ菌は、多くの人が感染しているもので、決して珍しいことではありません。現在感染していて保険に加入する場合は、あらかじめ保険会社に告知をすることになります。
もし告知義務違反になると、それまで支払った保険料は返金されず、給付を受けることもできなくなりますので、これらのリスクについてしっかりと理解をして保険に加入しましょう。