日本人の2人に1人が、がんになると言われる時代ですが、20代の人にもがん保険は必要なのでしょうか?がんの疾患率や平均入院日数などを調べ、20代のがん保険の必要性をみてみましょう。
20代の人が、10年以内にがんになる確率は、男性の場合500人に1人で全体の0.2%、女性は250人に1人で全体の0.4%となっています。
また、がんになる部位の一位は男性が胃がんで、女性の場合は乳がんです。
ちなみに、がんになって入院した場合の平均入院日数についてもそれぞれみてみましょう。
・胃がん 13日
・腸がん 12~13日
・肝臓がん 12日
・気管、肺がん 14日
・乳がん 10日
・子宮がん 12日
がんになり入院する場合は、平均して9~14日程度になるようです。
しかし、がんと一言でいっても、初期の場合やあちこちに転移している場合などがあるため、完治までの期間は予測しにくいという傾向があります。
がんで入院した場合の平均入院費用は、いくらくらい掛かるのでしょうか?厚生労働省の調べによると下記の様になっています。
・胃がん 78万
・腸がん 71~92万
・肝臓がん 69万
・気管、肺がん 89万
・乳がん 54万
・子宮がん 70万
これらは実額で、公的医療保険を使うと自己負担割合の3割で済みますので、実際にはこの3分の1程度で済ます。
20代はがんになる確率が非常に少ないこと、保険料の負担があること、公的医療保険があるため自己負担は3割で済むことなどから、がん保険に加入する必要性は少ないように思います。しかし、がんになった場合の経済的負担がどうしても心配な方は、保険料を支払っていると思いその分を毎月預金しておくと安心です。
また、保険は更新ごとに保険料が上がってしまうということもしっかりと認識しておきましょう。
若いうちに必要ないと思い加入せずに、30代、40代で加入しようと思った時には保険料が高くなること、その時に持病や入院歴などがあった場合、加入できないリスクがあること、なども覚えておく必要があります。
20代のがん保険の必要性は、一般的には低いように感じますが、親や兄弟など、がんを患った人が身近にいる場合や、毎月の預金をすることができない人などは加入を検討してみると良いでしょう。
保険の必要性は、一概には言えず収入や家族構成など、ひとそれぞれで違うため、自身にとって必要かどうかを見極めることが大切です。