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がん保険の解約返戻金には3つある!返戻金の仕組みと特徴

2017.12.19
分類:ガン保険

万が一に備え加入する保険ですが、生活環境の変化や年齢などの変化に応じて見直す必要があります。がん保険も例外ではなく、保障の見直しをして必要ない場合は解約をする人もいます。解約返戻金やその仕組み等について詳しくみてみましょう。

 

【解約返戻金の特徴】


全ての保険に解約返戻金があるわけではありません。基本的に終身保険、養老保険、学資保険、貯蓄性のあるがん保険などには解約返戻金があります。
しかし返戻金は、支払った保険料の満額が戻ってくる訳ではありません。保険には貯蓄部分と保障部分がありこの貯蓄部分から保険会社の経費等を引いた金額が返戻金になります。
保険の貯直部分は、保険会社が運用をしますが、運用期間が長いほど解約返戻金も高くなります。ですから、契約から数年しか経過していない場合は元本割れをするリスクがあるので、出来るだけ解約をしない方がよいでしょう。

 

【解約返戻金の3つの型】


(従来型)
返戻率は、支払った保険料に対していくらの解約返戻金が受取れるか、ということを表したものです。同じ保障や保険料であっても返戻率は、保険会社によって異なるため契約前にしっかりと確認しておくことが大切です。

(低解約返戻金)
通常の返戻金の約70%程度が戻るものです。保険料払込み期間中の返戻金が通常よりも、低くなっている分、払込期間満了後は返戻金が高くなるのが特徴です。

(無解約返戻金)
返戻金を無くす代わりに、一般のものよりも保険料が安いのが特徴で、掛け捨て型と呼ばれます。

 

【がん保険には返戻金あり、なしどちらがおすすめ?】


ではがん保険で見た時に、解約返戻金ありのものと、返戻金なしのもの、どちらがおすすめなのでしょうか?
がん保険の解約返戻金は、契約してから数年後に解約をした場合、元本割れをするリスクがあります。払込み保険料の累計を上回ることが期待できるのは、長い期間が経過してから、という事になります。
一方でがん保険の必要性を考えた場合、がんになるリスクは高齢になるにつれて高くなります。長期間契約したがん保険を解約すれば、返戻金を受け取ることは出来ますが、がんになった場合の保障がなくなります。
これらを考えると、がん保険には貯蓄性はあまり必要なく、高齢になってがんになるリスクを保障することを第一に考えておくべきでしょう。
保険に加入する場合は、それぞれの保険の特徴や解約のリスクなどを考えて慎重に行いましょう。