癌は空気感染が原因で発症する可能性もある?男女別にみた発生率
がんは、日本人の2人に1人がなると言われており私達にとって非常に身近な病気になりました。がんを発症する要因はさまざまですが、中には予防できるものもあります。その一つが空気感染です。日本人では男性約23%、女性約18%の人が、感染が原因で発症したと考えられています。
【感染が原因で発症するケース】
感染が原因でがんを発症させるケースは日本人の約20%を占めると言われています。感染の内容としてB型、C型肝炎ウイルスによるもの、HPVによる子宮頸がん、ヘリコバスタ―、ピロリによる胃がんなどが大半を占めています。
感染によって発がんするメカニズムは、感染体が作り出す発がん性たんぱく質による直接的なものや、慢性の炎症による細胞の壊死と再生による間接的な作用などがあります。
【感染症ってどのようなもの】
感染症は、細菌(バクテリア)やウイルス、カビなどの微生物が体内の臓器や組織で繁殖することで引き起こされる病気、または全身、局所の炎症性の反応を言います。
感染症には、空気を媒介して運ばれる空気感染、口から入る経口感染、くしゃみなどで感染する飛沫感染、触れることで感染する接触感染があります。
特にがんの闘病中などは体力も落ちているため感染症に掛かりやすくなりますので注意が必要です。
感染症対策の一番の要は、病原体を持ち込まない、予防が最善策です。感染症の初期症状や注意点をみてみましょう。
【感染症の初期症状と注意点】
感染症に掛かったかどうか判断するためには、初期症状や目安を知っておく必要があります。感染症の初期症状として、発熱、局所の熱感、発赤、痛み、腫れなどがあります。
・発熱 38度以上の高熱がある
・局所の熱感 手術の傷口、やけど、床ずれなどが感染を起こすと熱をもちます。
・局所の発赤 手術の傷口まわり、点滴チューブの周りなどが赤くなったりした場合は感染が疑われます。
・局所の痛み リンパ節が赤みを帯びて痛みを感じたり、ある日突然急な痛みが出た場合
・腫れ やけどの後に腫れてきたら感染の疑いがあります。
【まとめ】
私達の身の周りには目に見えない多くの微生物が存在しています。感染症は環境中に存在する病原性の微生物が人の体内に侵入することで引き起こされる疾患です。
癌を発症する原因としても感染症は軽視することはできず、全体の約20%程度は感染症が原因で発症しています。感染症の基本的な対策として身の回りを常に清潔に保つ、免疫力を低下させないことがあります。日頃から衛生管理と体調管理を心がけ癌の予防に努めましょう。