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がん保険も生命保険控除の対象?~計算方法について~

2018.07.18
分類:ガン保険
がん保険はがんに特化した生命保険のことでまた、生命保険には税金の控除制度が整備されています。 今回、がん保険などに加入することで受けられる「生命保険控除」について紹介していきたいと思います。

【所得税の課税対象額から控除される?】

がん保険などの生命保険料が控除される制度は平成24年より制度改定が行われ、支払保険料額に応じて控除額を決める方式をとっています。 所得税控除額の計算方法は以下になっています。 年間支払保険料が 20000円以下の場合、支払額と同額控除 20000超~40000円以下の場合、支払額×1/2+10000円 40000円超~80000円以下の場合、支払額×1/4+20000円 80000円超の場合、一律40000円 となっています。

【具体的な計算例】

がん保険の控除額は所得税などの課税金額から控除される形式をとっています。 ちなみに所得税の課税額を算出する方法は以下のようになっています。 課税される所得金額が 195万円以下の場合、税率は5%で控除額は0円 195~330万円の場合、税率は10%で控除額は97500円 330万円~695万円の場合、税率は20%で控除額は427500円 695万円~900万円の場合、税率は23%で控除額は636000円 900万円~1800万円の場合、税率は33%で控除額は1536000円 1800万円~4000万円の場合、税率は40%で控除額は2796000円 4000万円~の場合、税率は45%で控除額は4796000円 となっています。 例えば、年収902万円の方の場合、所得税の計算方法は 902万円×33%-1536000円=1440600円 つまり1440600円がその年の所得税の課税金額となります。 このケースに支払保険料が月々1万円、年間で12万円のがん保険での生命保険料控除を受けた場合の計算をすると、 年間支払保険料が80000円以上の場合の控除額は一律40000円なので (902万円-4万円)×23%-636000円=1429400円  となります。 つまり1440600円-1429400円=11200円の節税となります。

【まとめ】

いかがでしたか? がん保険などに加入することで受けられる生命保険控除について説明してまいりました。納めるべき所得税が莫大になればなるほど受けられる生命保険控除額も大きくなってきますので決して見過ごすことのできない内容かと思います。是非参考にしてください。