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がんになる確率と必要な医療費から考えてがん保険には入らない!

2017.07.21
分類:ガン保険

国立がんセンターが発表している疾患率データによると、がんは2人に1人がなると言われています。がんに備えるためには、がん保険しかないのでしょうか?がん保険への加入の必要性などを考えていきましょう。

 

【がんになった場合にどれくらいのお金がかかる?】


まず、がんになった場合治療費、手術費、入院費などを含めてどれくらいの費用が必要になるのでしょうか?
保険会社アフラックが行ったがんを患った患者の医療費の負担アンケート結果は下記のようになっています。
がんを経験した人へ交通費や入院費も含めたがん治療全般にかかった費用はどれくらいだったかとアンケートを取った所、最多が50万円程度で36%、次いで100万円が30%、200万円が20%となっていました。
これに対して、がんを患ったことがない人に対して同じアンケートも取ったところ、約53%の人が300万円以上と回答し、次に約21%の人が200万円となっており、実際にかかる医療費と大きな差があることがわかりました。

 

【がんになる確率】


次にがんになる確率をみてみましょう。一生涯でがんになる確率は男性では2人に1人の割合で、女性の場合は5人に2人の割合でがんになると言われています。年齢別に見ると、女性は30代からがんを患う確率が上がると言われますが、30歳の女性が10年後にがんを発症するリスクはわずか1%に過ぎません。
また男女とも50歳までは5%、60歳までは10%となっており、現役世代ではがんになる確率はさほど高くないことがわかります。
特に疾患率の低い若いうちからがん保険に加入する意味はあまりないように思います。

 

【どれくらいのお金があればがん保険は必要ない?】


しかし、万が一がんになった場合の備えはしっかりとしておく必要があります。では、どれくらいのお金があれば保険に加入しなくてもよいのでしょうか?先ほどのアンケート結果から考えると、実際にかかった医療費の最多が50万円以下でした。
しかし、高齢での疾患であった場合や、発見が遅れ闘病生活が長引いた場合などのことを考えると余裕を持った資金作りが必要になります。最低でも、100万円~200万円程度の資金が作れればがん保険に頼らなくても自己資金で対応できるのではないかと思います。
30代夫婦でがん保険に加入し80歳まで保険料を支払った場合保険料の総額は約700万円程度にもなります。あまり保険に頼りすぎず、どこまで安心を求めるか、ある程度の目安を自分で付けておくことも重要でしょう。