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保険に加入していても保険金が支払われない!がん保険対象外の罠

2017.07.24
分類:ガン保険

2人に1人が、がんになると言われる時代です。万が一に備えがん保険に加入したのに、いざがんになっても保険金が支払われないというケースが続出しており、近年国民生活センターに多くのトラブルが寄せられています。
がん保険に加入していても、保険の対象外になるケースについて詳しくみてみましょう。

 

【初期がん】


がん保険に加入していても、保険金が支払われないがんがあります。それは「上皮内新生物」と呼ばれ、粘膜のような上皮内に留まっている初期のがんのことを言います。上皮内新生物は、子宮頚部、皮膚などどの部位にもできる可能性があるものです。上皮内新生物かどうかは、最終的に病理医が判断しますが、この判断も医師によって様々です。
最近のがん保険はどのようながんでも保障します、とうたっているものも多くありますが、上皮内新生物については、保険金がでないまたは一部しか支払われないという商品が多いため契約前にはしっかりと確認しておく必要があります。

 

【待機期間】


がん保険は、一般的な医療保険と大きく異なる点があります。それはがん保険には90日間という待機期間がありこの期間はがんになっても保険金が支払われません。これはがんが、自覚症状に乏しく、保険に加入した時にすでに発症しているケースも珍しくないからです。
このような事からがん保険には、契約をして第1回目の保険料の支払いが完了してから90日間の待機期間があることを覚えておきましょう。

 

【再発したがん・通院治療の場合】


また以前がん保険で保険金を支払い、数年後がんが再発した場合には保険金が支払われないというケースもあります。
また、加入しているがん保険が「がんの治療を目的とした入院のみに対応」している保険の場合、通院治療を行っても保険金の支払いはされません。特に現在は、医療技術も進歩し入院しなくてもがんの治療ができるケースが増えており、必ずしも「がん=入院
という選択ではないことも忘れてはいけません。
そしてがん保険にある「診断給付金」というものも、がんと診断されただけで貰える場合と、入院をしないと診断給付金が貰えない場合があります。
このようにがん保険には、様々な盲点があります。加入時には、保険会社の担当者のいう事だけを鵜呑みにせず、自身が加入するがん保険について自分でも保険請求対象となる事例や内容をきちんと調べて、十分納得した上で加入することが大切です。