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がん保険は何歳まで必要?がんになるリスクから検証する

2017.10.24
分類:ガン保険

日本人の2人に1人はがんになると言われていますが、治療が長期化するリスクや治療費が高額になることからがん保険に加入する人も少なくありません。
加入前には、考えておくべきこととして、何歳まで保障を付けるかという点は大きな問題です。がんになるリスクなどから考えてみましょう。

 

【がん保険は何歳まで必要?】


高齢になるほど病気になるリスクは大きくなります。がんも例外ではありませんが、日本には公的医療保険があり高齢者ほど自己負担額は少なくて済みます。これらを踏まえがん保険は何歳まで加入しておけばよいのでしょうか?
これは、すべての高齢者に一概に言えることではなく、例えば近親者にがんを患った人がいる、収入が少なくがんになった場合に家計が困窮する、貯蓄があまりなくがん治療に備えられるか心配など様々な事情も考慮して考える必要があるでしょう。
加えて、がん保険の保険料にも着目してみましょう。がんは高齢になるほどリスクが高くなるため保険料もそれに応じて高くなっていきます。
がん患者数は、40~50歳にかけて緩やかに伸び、60~70歳にかけて大きく増加しています。しかし、高齢になるほど保険料も高額になるため、貯蓄がない、自身が倒れたら家計が困窮するという場合を除き年金生活になり高額の保険料を支払ってまで加入し続けるリスクも検討しなくてはいけません。

 

【老後にがん保険は必要ない?】


がん保険は、病気になることで収入が途絶える、高額な治療費が掛かるリスクを補うために加入しますが、高齢になるとがんになっても手術ができないケースも多くみられます。
高齢者の場合がんを患っても温存治療を勧められる場合が多く、若いころのように手術や治療を行わない場合、高額な治療費がかかりません。そうなると、がん保険に加入して治療費を補填するメリットは少なくなります。
手術が行える年齢かどうかもがん保険の必要性を考えるうえで重要になります。そして、後期高齢者の医療費の自己負担額は原則1割となっていますので、たとえ治療を行ったとしても高額な医療費はかからないでしょう。
がん保険の保険料負担、手術の可否、医療費の自己負担額などを考えると、老後は基本的にはがん保険の必要性はさほどないと考えられます。
がん保険の必要性は、その人の収入や家族構成、年金額なども考慮しながら何歳まで必要か慎重に考える必要があります。