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がん保険契約時にピル服用の告知は必要?

2019.04.02
分類:ガン保険
【はじめに】 がん保険に加入する際、ピルの服用をしていいのか気になる方は多いようです。 最近は、避妊だけでなく重い生理痛の緩和のためにピルを服用している方も多いので、がん保険の加入検討されている方は気になるところですよね。 今回は「がん保険契約時にピル服用の告知は必要?」というテーマでお話していこうと思います。

【がん保険の告知義務について】

がん保険に加入する場合、今までの病歴を保険会社に報告する義務があります。 その目的は、保険金の負担を公平にするためと言われています。保険金目当ての悪意ある契約者が、自身のがんリスクを隠して契約した場合、そのリスクを他の契約者が不当に負担してしまう可能性があるからです。このようなことがないよう、保険会社は審査段階で契約者のリスクを平等に保つ義務を負っているのです。 もし告知義務を怠った状態で契約した場合は、契約後であっても告知義務違反で契約削除になる可能性が高いです。支払った保険料も払戻しされませんので、告知は正直に行いましょう。

【ピルの服用は告知した方がいい?】

ピルについては、以前に血栓やがんリスクがあると報道されていた医薬品です。しかし、実際にリスクがあるかどうかについては曖昧です。そういった医薬品についても保険会社に告知する必要があるのでしょうか? 保険会社は、服用中の医薬品についての告知義務を2つ定めています。 1つ目は、過去2年以内に病気治療を目的として医師の診察を受け、保険証を利用し処方された医薬品、2つ目に医師から処方され、7日以上服用した医薬品です。この2つの条件を同時に満たしている医薬品であれば、種類を問わず報告をする義務があるというわけです。 日本では医師の処方箋がなければピルを手に入れることはできませんので、服用しているのであれば上記の条件を満たしていることになります。 あとは服用日数です。病気治療のために服用しているのであれば7日以上服用していることが多いと思いますので、報告する必要が出てくるでしょう。 がん保険の審査についてですが、がん保険は医療保険に比べ審査が通りやすいと言われています。ハードルの低さの理由は、がん保険の審査では対象者のがんリスクのみを評価すればいいからです。チェック項目も少なく審査機関も2週間程度で終わります。 がん保険での審査では、ピルを短期間利用しているのであれば、服用事実があっても審査に落ちるということはほとんどありません。

【まとめ】

今回は「がん保険契約時にピル服用の告知は必要?」というテーマでまとめてみました。 がん保険では、個人で輸入してピルを利用している場合、または7日未満の服用であれば告知義務はないようです。海外ではピルに対するリスクを考え直す動きが出てきています。日本でもその考えが普及していけば、審査対象から外れる動きが出てくるでしょう。最後まで読んでいただきありがとうございました。