経営者・従業員向け保険情報ラボManagement and Employees Information Lab

持病がある場合は生命保険の部位不担保を付けると加入できる?

2017.03.31
分類:死亡保障

持病があったり、過去に病気によって手術や入院を経験した人は保険に加入できない場合があります。このような人の為にあるのが「保険の部位不担保」です。部位不担保とは、どういうものか、条件を付けられた場合に気を付ける事などについても見ていきましょう。

 

【保険の部位不担保とは】


健康な人は、保険に加入する場合何の問題もなく加入する事ができますが過去に病気をしたり、手術や入院の経験がある人は加入が制限されます。このような人でも、その部位だけを保険金支払い対象から外す事で保険に加入する事ができるようになります。
これを「保険の特定部位不担保引き受け」と言います。
保険の部位不担保には下記のようなものがあります。
・帝王切開をした女性に対し、今後帝王切開手術は対象としない
・胃炎や、胃潰瘍になった人に対して今後2年間は胃または十二指腸などに関する病気について対象としない
・乳がんなどを患った女性に対し乳房に関する病気は保障の対象としない
などがあります。

 

【部位不担保を付けられた場合の注意点】


では、保険の部位不担保を付ける時に気を付ける事などについてみてみましょう。
保険の加入を検討した場合に、保険会社から上記のような条件を付けられた場合には、その範囲が許容範囲であるかどうか慎重に検討しましょう。例えば、保険料が増額される場合はそれが将来払い続けることができる保険料か、その保障内容で安心できるか、自身が納得できる保障かなどを確認しておきましょう。
また、医的情報を保険会社に追加で提出して再考してもらうという方法もあります。
ただし、この場合は医的情報を追加で提出する事でさらに条件が厳しくなる場合もある事を知っておきましょう。

 

【他社で申し込む】


現在保険の加入を検討している会社以外の他社で、保険の申し込みをする方法もあります。
保険会社によって、契約を引き受けるかどうかの条件は様々ですが、判断基準に大きな差はないため、同様の条件が付く事を理解しておきましょう。
しかし、少しでも良い条件で加入した方が被保険者にとっては有利になる為、多くの保険会社から見積もりを取り保険料や保障内容など自分にとって有利な保険を選択しましょう。

 

【まとめ】


保険会社が契約を引き受ける際の条件は、被保険者の健康状態によるものが大きいのですが、保険に加入したいがために虚偽の告知をすると保険事態の効力がなくなります。
健康状態によって保険の不担保が付く場合は、数社の見積もりを出してもらい少しでも自分に有利な条件で加入をするようにしましょう。