死亡保険の主な目的は、「世帯主の万が一に備え遺された家族の生活を守る」ことになります。ですから、遺された妻や子供が、自分が他界した後も不自由なく生活できるように収入が途絶えないようにするという役割があります。死亡保険はいつから加入すればよいのか見てみましょう。
死亡保険と言えば、自身に万が一のことがあった場合に遺された家族を守る目的で加入しますが、加入するタイミングとして最も多いのが新社会人になったタイミングです。
社会の一員となり、親から独立したタイミングで自身の将来について考える人が多く、またこのタイミングで新入社員に保険の営業マンが勧誘に来ている光景をよく見かけます。
次に多いのが、結婚や妊娠など守るべき人ができた時や、周りに病気を患った人がいるなど自身の健康への不安、経済的な不安などから加入を検討する場合が多いようです。
このように、多くの場合20代~30代で死亡保険に加入するケースが多いのです。
では、多くの人が加入している時期と保険に加入するのに最適な時期は合致しているのでしょうか?
保険は、「若いうちに加入しておいた方が保険料も安くお得だ」と言われますが、実際の保険料の総額はどうなのでしょう。
定期保険と終身保険でみてみましょう。
(定期保険)
・最初の数年間は保険料が割安だが、継続して加入していくと更新時に保険料は高くなる
・若いうちから加入していると、保険料総額は高くなってしまう
・保険期間が終了すると、補償はなくなり返戻金もない
(終身保険)
・貯蓄型の場合、保険料は高くなるが解約時に返戻金が受け取れるので老後の資産になる
・保険料は割高だが、ずっと変わらず満了まで一定額を支払う
・保険料を払い終わっても補償は一生続く
それぞれにこのような特徴があります。死亡保険の必要時期が決まっている、一定期間だけ補償が欲しいという人は定期保険に加入し、一生涯補償があった方が安心だという人は、終身保険を検討するとよいでしょう。
保険は必ずしも、若いうちに加入した方がよいとは限りません。配偶者もいない、死亡するリスクも少なく、給料も少ない若い時に多額の保険料を負担し無理に加入する必要はないでしょう。
死亡保険を検討する場合は、どれくらいの補償が必要なのか、いつから必要になるのか、保険の目的などを考え自分にあったタイミングで加入をしましょう。