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被保険者が余命宣告を受けたら!死亡保険の一部を受取れる制度

2017.10.31
分類:死亡保障

生命保険は、遺された家族の生活を保障する目的で加入するものですが余命宣告を受けた場合には生命保険の一部を生前に受取れる制度(リビングニーズ)というものがあるのを知っていますか?
がん治療中や、病気などで余命宣告を受ける人も多いためリビングニーズについて詳しく知っておくと家族の万が一にも備えることができます。

 

【生前に保険金の一部を受取ることができる】


上記のように、生命保険の被保険者が生前6か月以内の余命宣告を受けると、死亡保険金の一部を受取ることができる制度があります。
これは、生命保険の特約として付加できるものですがあまり知られていないのが実情です。余命宣告を受けた本人や家族は、悲しみに暮れますが保険金の一部を受取ることができれば、残りの人生を悔いのないように生きることができ、金銭的な心配をせずに治療に専念することもできるでしょう。
リビングニーズ特約は、生命保険の一部を受取ることができる他、以降の保険料負担も必要ありませんので、遺された家族の金銭的負担も減るというメリットがあります。

 

【リビングニーズ特約で保険金を受け取る条件】


生前に保険金の一部を受取れる条件として下記のようなものがあります。

・6か月以内の余命宣告
担当医師から生前期間がおよそ6か月以内であることを宣告された場合、リビングニーズ特約を利用することができます。また、余命宣告は3ヵ月、5か月などもありますがこれらも6か月以内に該当するため保険金を受け取ることができます。

・医師の診断書をもとに判断する
医師から余命宣告を受け、診断書をもとに生命保険会社が判断をします。ですから余命宣告を受けたらすぐに診断書を作成してもらうようにしましょう。しかし、故意に治療を拒否したり、適切な治療を受けていないなどの場合は保険金を受け取ることができませんので注意しましょう。

 

【リビングニーズ特約の注意点】


リビングニーズ特約は、保険料の負担なく無料で付けることができますので、今加入されている生命保険にこの特約が付加されているか確認して、もし付加されていない場合は付けてもらうようにしましょう。
また、受け取れる保険金の上限は3千万円までで、余命宣告よりも長生きをしたからと言って返金をする必要もありません。
リビングニーズ特約を付加しておけば、残りの人生を有意義に生きることができますし、遺族の金銭的負担も軽減できます。これを機会にもう一度自分が加入している生命保険について見直しをしてみるとよいでしょう。