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財形制度で利用できる生命保険は3つある!それぞれの特徴

2018.01.16
分類:死亡保障

財形制度は、国による税制上の優遇措置や、企業による給与の天引きなどでサラリーマンの財産形成を支援する制度のことを言います。
また、財形制度で利用することができる生命保険を財形保険と言います。財形保険には、下記のような3つがありますので、それぞれの特徴を見てみましょう。

 

【一般財形】


一般財形は、別名財産形成貯蓄積立保険と言い下記のような特徴があります。
・保険料は給与から天引きされるので、便利で確実に貯蓄できます。

・計画に合わせて自由に積み立てができます。保険期間の延長や、増額、減額などもできるので結婚、教育資金、海外旅行、事業など目的に合わせた積み立てをすることができます。

・払込保険料総額の5倍の災害保障付きで、災害死亡や、災害高度障害保障が付きます。

・加入資格は、15歳以上の勤労者で毎月の給与や賞与から引き落とされます。

・積立期間は、3年以上で払い出しの目的は自由で一部払い出しも可能です。
一般財形は、どのような目的でも利用が可能ですが、税金面での優遇措置はありません。

 

【財形年金】


別名、財形年金積立保険と言い下記のような特徴があります。
・保険料は給与から天引きされるので、便利で確実に貯蓄できます。
・受け取る年金は非課税になり、節税にもなります。
・10年保障期間付きの終身保険も選択でき、生涯年金を受け取ることもできます。
・払込保険料総額の5倍の災害保障付きで、災害死亡や、災害高度障害保障が付きます。
・満15歳以上、54歳未満の勤労者に加入資格があります。
・積立期間は、5年以上で原則年金として60歳以降に受け取ることになります。
・受取は、6年、10年、15年、10年終身年金型などがあります。
・払込期間中の途中解約はできません。

 

【財形住宅】


別名、財形住宅貯蓄積立保険と言い、下記のような特徴があります。
・保険料は給与から天引きされるので、便利で確実に貯蓄できます。
・受け取る生存給付金は非課税になります。
・払込保険料総額の5倍の災害保障付きで、災害死亡や、災害高度障害保障が付きます。
・満15歳以上、54歳未満の勤労者に加入資格があります。
・積立期間は、5年以上で原則住宅の取得、増改築を目的とした払戻しが可能です。
住宅のための貯蓄と限定はされますが、税金面での優遇措置があります。

 

【まとめ】


このように、財形保険と一言でいってもそれぞれ利用する目的や、払い出しの細かな条件があります。
財形保険は、勤労者を支援するための制度ですが、契約後短期間で解約する場合は返戻金が払込み保険料よりも少なくなるリスクがありますので注意が必要です。
財形保険にはそれぞれにメリット、デメリットがありますので目的にあった財形貯蓄をすることが大切です。