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死亡保険に入っていないのはリスク大?世界の常識と日本の常識

2017.08.31
分類:死亡保障

日本は、社会人になったら医療保険や生命保険などに加入する人が増え、結婚して子供が生まれたら学資保険、将来に備え養老保険、個人年金保険など様々な保険に加入しています。
しかし、死亡保険にすら加入しないのが海外の人の考えで、このように様々な保険があり、一人が多くの保険に加入しているのは、世界的に見ても大変珍しいことなのです。
死亡保険未加入のリスクやその必要性をみてみましょう。

 

【海外では保険加入者は少ない】


米国には、無保険者が多く死亡保険にすら加入していない人が大半です。海外の場合夫婦のどちらかが死亡したら、自身が稼いで何とか子供や自身の生活を賄おうというのが一般的な考え方です。
英、仏、独、米の諸外国を見ても保険にはできるだけ入らないというのが常識で、日本のように死亡保険や、医療保険にはほとんど加入していません。
日本が海外に比べ保険加入者が多い理由の一つとしては、高度経済成長が大きく関わっています。この間人々の給料は増加し、生活にもゆとりが生まれました。このように、経済的に余裕がある生活の中から高額な保険料の負担にも家計が圧迫されることなく、保険加入者が増加したのです。

 

【生命保険加入のリスク】


生命保険に加入するのは宝くじを購入するのと同じだとよく言われます。これは、保険に加入して給付金を受け取る確率と、宝くじを購入して当たる確率のことを指しているのです。
多くの人は、万が一に備え加入している保険ですが、被保険者がこれを使う確率をみると本当にごくわずかです。毎月高額な保険料を支払い続け、30年、40年経過した場合は保険料の総額は相当な金額になります。
病気などにならずに、保険をずっと使わなかったということは幸せなことなのですが、保険料の面からみると損をしていることになります。
預貯金がある程度ある人は、万が一に対する備えとしてそちらを利用することを考える方が賢明でしょう。

 

【もう一度保険の必要性を考える】


日本人の多くは、保険に加入するのが当たり前になっており、欧米のように「そもそも保険に加入する必要があるのか」という疑問すらなくなっています。
日本には、充実した公的医療保険、社会保障などがあるにも関わらず、多くの保険に加入しすぎています。不要な保険に加入している場合は、自由に使えるお金が減り生活費を圧迫してしまいます。私達日本人は保険の必要性をもっと考え、まずは自身に必要な補償額を知り、必要のない保険は解約をする勇気をもつことが大切です。