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死亡保険の給付条件!交通事故でも対象になるケースとは?

2017.10.27
分類:死亡保障

死亡保険と聞くと、病気などでの保障を考えがちですが実は特約を付加すれば交通事故に対する保障を付けることもできるのです。
交通事故に対する生命保険の機能と保障面について詳しくみてみましょう。

 

【生命保険で交通事故も対応できる】


生命保険は病気に対する保障、損害保険は交通事故などの怪我に対する保障と思っている人もいますが、実は交通事故などの突発的に起こる外来的な事故も対象となり、これらの事故の死亡保障、医療保障も備わっているのです。
生命保険の契約内容をみると、病気が原因であっても、交通事故が原因であっても死亡した時には保険金が受け取れるようになっているのです。また、特約を付加すれば死亡や障害状態になった時に保障を上乗せすることができます。

 

【生命保険で特約を付加】


生命保険には主に下記のような特約があります。

・災害入院特約
怪我で入院した場合給付金が出ます。以前は、怪我での入院と、病気での入院はそれぞれ分かれていましたが最近は怪我と病気の入院がセットになっているものが多くあります。

・災害割増特約
交通事故など突発的に起こる事故により死亡した場合、死亡保険金を上乗せできる保険です。

傷害特約
交通事故など突発的に起こる事故により死亡した場合、死亡保険金を上乗せできる保険です。
また、所定の障害状態になった場合障害の程度に応じて給付金が支払われます。

・特定損傷特約
突発的で偶発な外来の事故による骨折、脱臼などをした場合一時金が支払われます。
このように特約を付加することで給付金が上乗せされ、保障は手厚くなります。

 

【自動車保険と生命保険の意味は全く違う】


自動車保険から損害賠償金を受け取ると、生命保険から給付金を受け取ることができないと思っている人も多いのですが、1964年の裁判で「交通事故などの不法行為によって死亡したときに発生する賠償金から生命保険金は引くべきではない」との判例が下されました。
この判例を受け、交通事故による死亡事故で生命保険から保険金が支払われた場合、加害者から受け取る賠償金を減少することはなくなりました。
このように生命保険や医療保険に加入している場合、自動車保険とは別に保険金を受け取ることができるということを理解しておきましょう。

 

【まとめ】


交通事故はこちらが気を付けていても、いつどこで巻き込まれるかわかりません。万が一
交通事故により生命保険の被保険者が死亡した場合、保険会社に保険金の請求ができることを覚えておきましょう。
また保険の保障を上乗せして手厚くしたいという人は、特約を付加することを検討してみるとよいでしょう。