経営者・従業員向け保険情報ラボManagement and Employees Information Lab

死亡保険の満期金と解約返戻金は違う?解約時に損をしないために

2017.11.01
分類:死亡保障


死亡保険には、大きく分けて「定期保険・終身保険・養老保険」の3つがあります。また保険を解約する場合に受けとる解約返戻金と満期金の違いについても知っておきましょう。
保険によっては解約返戻金のあるものと、ないものがありますので是非確認しておく必要があります。

 

【それぞれの保険の違い】


養老保険は、貯蓄型の生命保険で3つの中でも保険料は最も高くなりますが契約期間中の死亡保障に加え満期を迎えると返戻金を受け取ることができます。また途中解約をした場合には、元本割れをするリスクはありますが満期まで契約した場合は払い込んだ保険料以上に多くの金額を受け取ることができます。
定期保険は、最も保険料が安い保険で、契約期間が10年、15年と決まっている保険です。ですから保険の契約期間中は死亡保障がありますが、契約期間が過ぎれば更新をしない限り保険契約は終了し保障を受けることはできません。また更新ごとに保険料が上がるということも注意しておきましょう。
終身保険はその名の通り、一生涯保障を得ることができるもので、被保険者が亡くなるまで保障は続きます。保険料の払込み期間が過ぎれば、何歳で亡くなったとしても死亡保険金を受け取ることができます。

 

【解約返戻金と満期金の違い】


一般的に定期保険には、満期時の満期金や解約時の返戻金はありませんが、終身保険や、養老保険には解約返戻金があり養老保険については満期時に保険金額と同様の満期金を受取ることができます。
解約返戻金は、保険を解約時に払い戻しがされるお金のことですが、契約期間が短いほど少なく、保険の解約時期によって返戻金が変わります。
一方満期金とは、保険契約が満期を迎えた時に戻ってくるお金のことを言います。このように、解約返戻金は満期前に自ら解約または保険会社から解約をされた場合に支払われるお金のことを言い、満期金は無事に満期を迎えた場合の生存保険金のことを指します。

 

【解約返戻金で損をしないために】


では、保険契約を解約する前に損をしないために、いくつかの注意点を知っておきましょう。
まず、自身が契約している保険に解約返戻金があるかどうかを確認します。
そして、契約年数によっては支払った保険料よりも少ない金額となる元本割れになるリスクもあることを覚えておきましょう。このようなリスクを回避するためにも契約後何年経過すれば、返戻率が100%を割らないのかも同時に確認しておくとよいでしょう。
上記のように、死亡保険には解約返戻金や満期金があるものと、ないものがあります。また途中解約のリスクを少なくするためにも保険に加入する時には将来保険料の支払いが困難にならない範囲での支払いにすることも重要です。