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生命保険と労災の違い!知っておきたい労災保険の補償内容

2018.01.22
分類:死亡保障

業務中に発生した病気や怪我に対しては、労災保険で補償されます。労災保険は、会社が一人でも従業員を雇っている場合に職業や規模に関係なく加入する義務があります。
これに対して、生命保険は万が一に備え個人で加入する民間の保険です。それぞれの違いをみてみましょう。

 

【生命保険と労災保険の違い】


生命保険は、個人が保険料を支払い加入するもので、業務外の病気や怪我、死亡に対する保障をする保険です。
これに対して労災保険は、業務中に発生した事故や、怪我、病気などに対して補償をするもので保険料は個人ではなく会社が負担します。
労災保険は、通勤途中の怪我なども対象になりますが、私用で寄り道をした場合などは保険の対象外になるため注意が必要です。
また、休憩中やサービス残業中などについてはケースバイケースとなります。判断に困る場合は、最寄りの労働基準監督署に相談しましょう。

 

【労災保険の補償内容】


それでは、労災保険にはどのような補償があるのかみてみましょう。
労災保険には、療養給付、休業給付、傷病年金、障害給付、遺族年金、埋葬料、介護給付などがあります。
一般的に仕事中の病気や怪我に対して使われるのは、療養給付、休業給付になります。
療養給付金には、治療費、入院費、移送費、通院費などの補償があり、怪我や病気が治癒するまで継続して補償を受けることができます。
また、業務中の病気や怪我で労災保険を利用する場合、労災病院を受診すれば健康保険のように一部負担金を支払う必要はありません。

 

【労災保険を使って生命保険も請求できる】


多くの人が気になるのが、労災保険の療養給付、休業給付などを使った場合、個人で加入している生命保険の請求もできるのか、という点でしょう。
生命保険の入院給付金等は、他の保険(労災、健康、損害)に関係なく給付されます。
加入している保険会社に連絡をして診断書を病院に提出しておけば退院時に受け取ることができ、保険会社への請求もスムーズにできます。
また、労災保険は入院治療費と、休業損害の給付になりますが、生命保険の給付は1日目からや、5日目からなど保険契約によって異なりますので注意しましょう。

 

【まとめ】


業務中に発生した病気や、怪我に関しては労災保険を使用することになります。ただし、労災保険の補償対象にならないケースもあるため、わからない場合は最寄りの労働基準監督署に相談をしましょう。
また、個人で加入している生命保険でも給付請求ができますので、早めに保険会社に連絡を入れて請求手続きをしておくと安心です。