経営者・従業員向け保険情報ラボManagement and Employees Information Lab

将来に備えて知っておこう!介護保険で利用できる施設サービスは?

2017.06.21
分類:介護保障

日本は、超高齢化社会に突入しており今後も更に進行すると予想されます。このような社会背景を受けて国では「介護保険制度」というものを制定し要介護になった人の生活支援や、補助を行っています。介護保険制度で利用できる施設や、施設サービスなどについて見てみましょう。

 

【介護保険施設とは】


介護保険施設とは、介護保険サービスで利用できる公的な施設のことを言います。介護保険施設には、介護を中心とした施設「特別養護老人ホーム」や、リハビリを中心とした施設「介護老人保健施設」、長期入院して療養するための施設「介護療養型医療施設」の3種類があります。
いずれも国の要介護認定を受けた人が対象になる施設で、入所時にかかる費用はなく、介護にかかる費用に居住費や食費などの生活費を加えても、月額費用は割安になっています。

 

【介護保険で利用できる施設サービスは】


上記の3種類について、介護保険で利用できるサービスはそれぞれ異なります。それぞれのサービスや特徴を見てみましょう。

(特別養護老人ホーム)
介護サービスとして、食事、入浴、排泄などの介助、機能訓練、通院の付き添い、安否確認、緊急時対応があります。このほかに、食事サービス、生活支援サービス、(居室の掃除、洗濯、買い物、)健康管理サービス、などがあります。
入所基準は、要介護度3以上、要介護度が高いこと、介護する人がいないなどが重視されます。費用が安い、入所期間に制限がない、高度な医療が必要にならない限り最期まで住み続けられるというメリットがあります。ただし人気であるため、待機者が多く入所しづらい点もあります。

(介護老人保健施設)
医師や看護師による医療的ケアがされます。介護サービス、(食事、入浴、排泄などの介助、機能訓練、通院の付き添い、安否確認など)、食事サービス、生活支援サービスなどがあります。
入所の基準は65歳以上の要介護度1以上の高齢者、症状が安定していること、入院治療が必要ないことなどがあります。病院を退院して病状が安定している人が在宅復帰を目指してリハビリを受ける施設です。リハビリの専門家がいるので、成果は期待できるが入所期間に制限があります。

(介護療養型医療施設)
医師による診療、療養上の医療ケア、機能訓練、介護サービス、食事サービスなどが受けられます。入所の基準は医療的措置が必要で、要介護度が高い人になります。また認知症対応をしている施設もあります。

 

【まとめ】


介護保険で、利用できる施設には上記のような3種類があります。各施設によって、対応できるサービスや、入所の基準などが違います。現在要介護の状態にない人でも、介護は今後いつ必要になるかわかりません。いざという時のために介護施設サービスについて知っておく必要があります。