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もしも介護が必要になったら?介護保険の上手な使い方とは

2017.09.14
分類:介護保障

日本は近年高齢化が加速し、親や身近な人間の介護という問題が深刻化しています。介護が必要になった場合に、利用できる公的な社会保障制度として介護保険があります。介護保険の使い方について事前に知っておくといざという時にも慌てずに済みます。
介護保険の使い方などについて詳しくみてみましょう。

 

【介護保険を使うには】


介護保険は、40歳~64歳までの人は皆、加入する義務があり保険料は健康保険と一緒に引き落とされます。65歳以上の人は年金から天引きをされ、保険料を納めることになります。
また介護保険を利用するには、介護認定を受ける必要があります。
介護認定は、身体の状態などで分けられ、日常生活に全部または一部に介助が必要な場合は、要介護1~5の5段階に分けられます。
身支度や、選択、掃除、買い物などに支障がある場合その状態の軽減や悪化防止のために支援を要する人は、要支援1~2に認定されます。
各区分によって、受けられるサービスや介護保険の上限額も変わりますので認定の際には、正直に申請をしましょう。

 

【介護保険の使い方】


介護保険を使う場合は、市区町村の窓口に申請をして、訪問調査と、主治医が作成する「意見書」によって介護認定が決まります。結果の通知は、申請から30日以内に申請者のもとに届きます。
そして実際に介護保険を利用する場合は、あらかじめ翌月に使う介護サービスを予約する必要があります。これを「介護サービス計画書(ケアプラン)」と言います。
ケアプランは、「介護支援専門員(ケアマネージャー)」という専門知識を持った人によって作成されます。
一般的に要介護の場合は居宅介護支援事業所に、要支援の場合は地域包括支援センターで作成を依頼します。

 

【健康保険との違い】


健康保険は、病気や怪我をして健康保険証を病院の窓口に提示すればそのまま保険が適用されますが、介護保険を使う場合は上記のように事前に手続きが必要になります。
介護保険の使い方を考える時に、忘れてはいけないのが自分で申請をしたり、介護認定を受けないと介護保険は使えないということです。
これは些細なことですが、知らない人も多くいますので、覚えておきましょう。

 

【まとめ】


介護保険制度については、歴史が浅く使い方がよくわからない、どのようにして認定を受ければよいのか、という疑問を持っている人も少なくありません。
介護保険の使い方や申請方法などについて、これを機会に正しい知識を持っておくと身近な人に介護が必要になった場合にも安心です。