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介護保険を受けるには?介護申請から認定までの基本的な流れ

2017.10.20
分類:介護保障

平成12年4月から介護保険制度が開始されましたがこのサービスを利用するには自治体の実施する「要介護・要支援認定」を受ける必要があります。まずは自治体の窓口で介護申請を行いますが、それから認定を受けるまでの簡単な流れをみてみましょう。

 

【介護申請をする】


介護保険を利用する場合は、日常生活に支援や介護が必要になった状態であることを認定されなければなりません。
要介護認定を受けるには、各自治体の窓口に申請を行います。
申請は、本人以外にも家族、ケアプランの作成事業者、地域包括センター、成年後見人、介護保険施設などに依頼することもできます。申請結果は申請から30日以内に通知書が自宅に送付されます。

 

【調査員による訪問調査を受ける】


各自治体の職員や、市町村から委託を受けた居宅介護支援事業者の専門員が申請者の家庭を訪問し、心身の状態を調査したり口頭で聞き取りを行ったりします。これらの訪問調査とコンピューターによる一次判定の結果、主治医による意見書など総合的に判断してどれくらいの介護が必要になるか介護認定審査会で介護認定を行います。(二次判定)
その結果最も介護度の低い要支援1から始まり要支援2、要介護1~5の7段階に分類されます。ちなみに要介護5が最も介護度が高く受けられるサービスやひと月の介護費用の上限も高くなります。

 

【介護サービス計画書の作成とサービスの利用】


要介護度が決定したら、利用者の希望や介護状態に合わせた介護サービス計画書をケアマネージャーが作成します。
また、認定結果に納得できない、不服があるなどの場合は通知後60日以内に都道府県の介護保険審査会に申し立てをする事ができますので早めに行いましょう。
実際に介護サービスを受ける際の利用者負担は原則1割となっています。介護保険サービスでは在宅サービス、施設サービス、通所サービス、介護予防サービス、福祉用具のレンタル、福祉用具の購入などで利用することができます。
また介護保険には新規の場合は6か月、更新の場合は12か月の有効期限がありますので、有効期限が切れる前に早めに更新の手続きを行うようにしましょう。

 

【まとめ】


介護保険は、申請から認定を受け介護サービスを受けるまでには数か月程度かかります。より良い老後の生活を送るためにも、日常生活が困難になった場合にはどの様な生活をしたいのか、家族と共に事前に話し合いをしておくことが重要です。