経営者・従業員向け保険情報ラボManagement and Employees Information Lab

介護保険制度を利用してレンタルできる介護・福祉用具とは?

2017.10.16
分類:介護保障

私達は40歳以上になると、万が一介護状態になった場合の家計の負担を少なくするために介護保険に加入することになります。
実際に介護が必要になり日常生活にも支障が出てくるようになると、各自治体で介護申請をして認定を受けることになります。
その後介護保険で利用できる様々な介護・福祉用具をレンタルできるようになります。
どのようなものがレンタルできるのか見てみましょう。

 

【介護保険でレンタルできるもの】


介護保険を利用してレンタルできるものは、下記の様なものがあります。

・車いす
手動式の他、電動式、リクライニング式などもあります。手動式の車いすはひと月のレンタル代が280円~1,000円と割安で、リクライニング式は700円~1,500円となっています。電動式は3つの中で最も高く、ひと月1,800円~3,000円となります。

・車いす付属品
車いすに敷くクッションや、テーブルなども一緒にレンタルすることができます。
車いす用クッションは、ひと月100円~500円で、テーブルはひと月200円程度となっています。

・介護用ベッド
電動式で背もたれや、ベッド全体の高さを調節できます。幅や長さ、木目調タイプなど様々な種類がありますので使う人の体型や好みに応じて選ぶことができます。
レンタル料金はひと月600円~1,500円程度です。

・介護用ベッド付属品
マットレスや、柵、立ち上がり用の手すり、テーブルなど介護用ベッドに取り付けて使う付属品もレンタルできます。
マットレスはひと月200~500円、柵は50円~100円、手すりは200~500円程度でレンタルできます。

・床ずれ防止用具
長い時間寝たきりになると心配なのが床ずれです。床ずれを予防できる用具もレンタルできます。
エアマットはひと月500~1,200円程度で、低反発ウレタンマットは、400~1,500円程度でレンタルができます。
この他にも手すりや、スロープ、歩行器、歩行補助杖、徘徊感知器などもレンタルできますので、利用の際には各自治体に問い合わせをしたり、福祉用具レンタルのホームページ等で確認しましょう。

 

【介護度に応じてレンタルできる用具が異なる】


介護度が軽度(要支援1、2、要介護1)の方は例外となるケースを除き原則として手すり、スロープ、歩行器、歩行補助杖、のみレンタルができます。ただし、パーキンソン病、関節リウマチ、末期がん、重度の喘息発作や心疾患、逆流性食道炎などの疾患が原因で福祉用具が必要と医師が判断した場合レンタルできるものもあります。
このように、介護保険では全ての福祉用具について誰もが同じようにレンタルできるのではなく、利用者の介護度に応じて利用できる用具が異なりますので注意しましょう。